劇場公開日 2019年6月14日

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「呪縛と絆は表裏の関係?」ガラスの城の約束 さんにん@㌦㌦さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5呪縛と絆は表裏の関係?

2019年11月4日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

ガラスの城は壊れやすいからこそ壊れないように支えあうことが大切と言わんばかりのタイトルだが、子離れできない父親と親離れできない娘の話。
家族愛は大切ですよ。でもそれは子供が大人になるまで。ましてや家族を持とうとしている子供であれば、その子供の家族を第一に考えるべき。それは、子供も同じで、自分の家族を第一に考えるべき。
成熟した親子関係の構築がベストだが、それが実際には難しくとも、この映画はあまりにも父親のエゴが強すぎて、現代社会で暮らしていかなければならない現実を逃避し、それに子供を巻き込んでいるかのようで共感できない。それは社会の中で強く生きるというのとは違うから。
ある意味児童虐待。それの連鎖、逃げられない呪縛と従ってしまう刷り込み。家族の絆と言えば聞こえはいいが、別れたフィアンセに同情するよ。
最後に実在したモデル家族の映像が流れ、これが実話だったことがわかるとなぜかそれまでの嫌悪感や退屈な時間から解放され、安堵してしまった。

さんにん@㌦㌦