「Tough Love」ガラスの城の約束 ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
Tough Love
監督は日系人(母親がハワイのマウイからの日系人)でホームスクールを経験したことがあると。原作者のジャネット ウォールズさん は父親役のウィッディ ハレルソンの声の出し方や演技をしているところをみて、あまりにも亡き父親に似ているのでおどろいたらしい。
この父親を毒親と書いている人がいたが、そういう言葉で表されるのか疑問に思った。ジャネットが子供の頃の父親はフリースピリットのあり想像力のある頼もしい父親だったと思う。子供を精神的にも強くするため荒治療をし、なぜ、この荒治療が必要かを愛をもって子供と目と目をあわせて説明している。でも、バージニア州のWelch (ウェルチ)に住んでいる父親の母親は怒りと暴力の問題があるから、父親もそれを受け継いでしまっているようだ。学校教育で机上での勉学ではなくYou Learn from livingという言葉のようにいきていく生活から学んでいくという教育と実践を結びつけて考える今の教育に欠けている点もここで観察することができる。それに、子供の気持ちになって接することもできているし、父親の教養や言葉の使い方が子供に自信を与えることもできている。
子供が3日も何も食べてなく、父親が家族の食費を酒に使ってしまうころから、毒親化してしまい、主人公ジャネット(四人兄弟の二番目)が酒癖の悪いアル中の父親に貯めた金を盗まれてしまうシーンは無惨で極まりなかった。
まごう事なき毒親ですよ。同時にku-chanさんの印象も正しく、それがこの映画の主題に関わるのだと思います。
一定の知的水準と独自の価値観を持ち、ブレる事の無い行動規範があり徹底している。一方で社会性を著しく欠き、故に家族を困窮させる。所謂、毒親として描かれています。
長女から見れば、怖いけど頼もしくて夢を見せてくれる人。
どちらの側面からハレルソンを見るのか。姉妹の相違、ラーソン自身の変化。そこからラストに至るラーソンの行動などなど。結構良かったと思いましたが、機内鑑賞だったのと、一年半の時間が経ってしまっているので、も一度劇場で観る予定です。