「感動物は苦手なのですが」君の膵臓をたべたい Ryunoshin Nakamoriさんの映画レビュー(感想・評価)
感動物は苦手なのですが
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見る機会は何回かあったが、内容的に苦手な予感がしたので、避けていた作品。金ローで放映されたので、意を決して見たところ、初回はやはり泣かされてしまいました。(家族と一緒だったので、後ろの方でこっそりと。)もう一度頭を冷やして見てみましたが、結構序盤から伏線を張って、後半のシーンで観客がめいめい思い返して感動がこみ上げる作りになっているのですね。映像、音楽、セリフ、演技どれも素晴らしい。病での美人薄命はある意味ジャンル映画だとは思うのですが、この作品では、少し違って、病気では無く突発的な不運で命を失う事になります。それは、私やあなたにも突然降りかかることかも知れないが、人は皆、死ぬことなど夢想だにせず日々を生き、恐らく、そのまま最期の日を迎える。そういう点では、常に自らの死を見つめ続けた彼女は、完璧では無いけれども有意義な人生を送ったのかも知れない(メメント・モリですね)。そして、テーマ通り、主人公の中にずっと生き続けることでしょう。生きるとは何か。この映画で言われた事は私の個人的な考えとは異なりますが、考えさせてくれる良い映画でした。
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