「さよならだけが人生だ」君の膵臓をたべたい ヤックルさんの映画レビュー(感想・評価)
さよならだけが人生だ
なーんて昔の人は言いました。
「またね」、「また明日」が当たり前に訪れるとは限らない。だからこそ今与えられた時間をどう過ごすのか、どう生きるのか。命の価値は生きた時間の長さではないのだから。
膵臓の病気を患う桜良と僕の不思議な距離感。
恋人?友達?いいえ、でも仲良しな人。
曖昧で不思議な距離感を保ちながら過ごす一夏の思い出と一生の思い出。あぁこれが青春か。
まぶしい…
病気を患っている事実を知りながら、ありきたりな日常を過ごす。(与えてくれる。)
「真実と日常を与えてくれる。」とても印象深い言葉です。魔法のような言葉でもある。
偶然の出会いから始まり、ありきたりな日常を過ごす二人。与えられた時間を幸せな時間で埋めていく二人。幸せ…でもどこか儚げな桜良。
少しずつ人との関係を築き始める僕。
曖昧で不思議な距離感は続いていく。
はっきりさせる必要はなかった。恋人でもない友達でもない、でも大切な人。その曖昧さがあったからこそ、二人で過ごす時間には真実と日常が混在し続けたのだから。
恋をし始める時が一番その人のことを考えている瞬間だと個人的には思う。恋人同士になった時よりも。
出会いと別れは一瞬。その繰り返しの中で、沢山の選択を迫られる。それは一生続く。
その中で人は成長し、未来を想像することができる。どんな出会いやさよならだったとしても人はそれを乗り越えて前に進むんだと思います。人で乗り越えられないときは、家族や友人、大切な人を頼りましょう。桜良がそうだったように。僕がこれからそうしていくように。
と、色々感想を書いてる内にまた観たくなってきた!
映画を観終わった後色々ことを考えさせられる作品です。全く前情報の無い人の方が楽しめかもしれません。私がそうでした。
頭を空っぽにして、観てほしいです。
儚くて、切ないけど、観た後に自然と笑みがこぼれる。そんな作品だと思います。笑ってあげて下さい。桜良や"僕"のためにもね。
上映時間全108分が桜良と僕が過ごしてきた生きた証です。見守ってあげて下さい。
そして、一日一日を大切に過ごしましょう。
さよならだけが人生なのだから。
☆の数は4です。
もう一つの☆は星のお姫様にあげちゃいました笑
だから実質満点!
なんちゃってー(^^)