「悪くはないが終盤の演出で冷めてしまった」君の膵臓をたべたい soranobaさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはないが終盤の演出で冷めてしまった
原作 読了/実写版 視聴済み
原作の設定を生かしきって10日後に共病文庫を受け取りにいけなかったIFを描いた実写版と異なり、比較的原作に忠実な本作。
ただ個人的には忠実ではなく、これは焼き直しであると言わざるを得ない。
「僕」のナレーションで台詞情報を徹底的に詰め込み、決められた尺の中で抑揚をつけるべき余地をなくし、「僕」の心情の変化を希薄に(捉えにくく)している。
アニメオリジナルのシーンとして花火のシーンと星の王子様を模したシーンがあるが、前者は演出として過剰で意味のないシーンに感じたし、後者は作中で星の王子様のタイトルしか出していない状態で描かれるので、視聴者に前提知識を山場のシーンで強いる結果になっていた。
ハッキリ言って一気に冷めたし、おかげで全く泣けなかった。
また、桜良のキョウコへの遺言をカットすることで、桜良が遺した物で「僕」が成長するという、原作の結末をないがしろにしている点もいただけない。
雑多に書いてしまったが、つまるところ原作を映像作品用に昇華させた実写版をお勧めする。
本作はあくまでも原作に大きな改変を加えられることを良しとしないファンにお勧めしたい。
原作が素晴らしい作品なので、見て損はない作品ということで★3とした。
同じく共感です。焼き直しって言葉がぴったりなぐらい原作に忠実。しかも部分部分を削っているから、原作の表面を撫でた感じに仕上がっている。
良かったところは桜良に出会ってからの君の人との関わり方への成長が中盤から如実に表れてるところですね!
共感です。自分はこの作品を見て(原作から)プラスなしのマイナスありって感じでした。
星の王子さまの部分も一気にファンタジーになり萎えましたね。
表現力だと尺の関係で映像の方が劣ってしまうけれども、映像ならではの魅力を見せてくれるだろうと思ってたんですが、特にそれもなくガッカリでした
あと尺的にもカットしなくて良くない?という原作部分のカットが気に触りましたね。自分は春樹の父の背中をガシッとやる描写が好きだったので