ダークタワーのレビュー・感想・評価
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キング原作ということで期待したが…
スティーブン・キング原作にしては珍しいファンタジックなジュブナイルもの。壮大な世界観を持つ長大なシリーズで、これまでJJエイブラムスやロン・ハワードが映画化を試みては流れてきた難産の企画がようやく公開に。
キング原作の映画はB級ホラーからヒューマンドラマまで幅広く楽しんで観てきたが、この『ダークタワー』はどうかと言えば、正直微妙。CGにお金がかかっているのはよくわかるが、ストーリーの軸を少年の成長に置くのかガンスリンガーと黒衣の男の因縁の対決に置くのか、どっちつかずの印象だ。
主人公の母親役のキャサリン・ウィニックという女優、魅力あっていいなと思ったらあっさり殺されてしまうし。
あわよくばシリーズ化して……という目論見なのだろうが、米国では興行成績も評価もいまいち。「ダイバージェント」「メイズ・ランナー」とヤングアダルト向けのファンタジーは下火になってきた感じがする。
キング原作で期待値が高まりすぎたか
なんとも肩透かしを喰らった気分。勝手に面白いとか期待してたのが悪いんだけど。
あれは銃で殺すことにならないの?と疑問が残るラストでした。
やっぱキングは原作でないと駄目なのかな。
本作の楽しみ方
ダークタワーを全巻読破した筆者に言わせれば、正直本作は原作ファンが観たかったあのダークタワーではない。原作から良いパーツを選んで再構築し、長大な作品をわずか95分程度にまとめて観やすくした「ダイジェスト版ダークタワーっぽいアクション活劇」だ。
まずコンプラの関係からか主演が黒人のイドリス・エルバにしているあたりから、「あれ?かっこいいんだけどなんかちがくね?ローランドのイメージこういうのじゃないんだよな」とそう思った。
黒衣の男をマシュー・マコノヒーが演じているのもかっこいいが、原作のイメージに合わず。この二人による単なるSFバトルアクションといった趣といえる。
マーベル作品のような豪華なCGもなぜか緊迫感を感じさせず、素材はいいのに非常に惜しい作品と言わざるを得ない。ただジェイク少年役を演じたニコライ・アーセルは本作で一番キャラ立ちしていた印象があり◎
多くの監督たちが何度も企画を頓挫させてきた作品だけあってやはり読者を唸らせる作品にはできなかった…というのが本作の第一印象。
ただしキング諸作品やダークタワーの原作から取られた数々の小ネタ(ペニーワイズと書かれた看板や双子等)
が散りばめられており、そこに原作者へのリスペクトが感じられた。
まとめると本作の楽しみ方は2つあり、一つは本作を別物のアクション映画として捉えること。
もう一つは原作者へのオマージュを幾つ見つけられるかだ。
スティーブン・キングが 1970年代から30年もの歳月をかけて完成させた ライフワークともいえる小説が原作なのだが、 映画の出来がいいとは思えなかった。 小説の方は面白いのかな。
動画配信で映画「ダークタワー」を見た。
劇場公開日:2018年1月27日
2017年製作/95分/G/アメリカ
原題:The Dark Tower
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
イドリス・エルバ
マシュー・マコノヒー
トム・テイラー
スヒョン(クラウディア・キム)
ロン・ハワード製作
スティーブン・キング原作だからずっと見たかった映画。
ジェイクはNYに住む少年。
夢に見た世界を絵に描いている。
その絵のせいでちょっとおかしい子供と思われている。
学校でも、家庭でも。
その絵は、黒い塔と、黒服の男と、ガンマンの絵。
彼が見た夢は現実にあった。
彼にカウンセリングを受けさせようと2人組が自宅に訪ねてくるが、
それはジェイクを捕らえようとする追っ手だった。
彼は普通の少年ではなかった。
その力を利用しようと闇の組織が動き出す。
マシュー・マコノヒーが敵役だが、
性格の悪いサディストで、
かなり嫌な奴だった。
スティーブン・キングが
1970年代から30年もの歳月をかけて完成させた
ライフワークともいえる小説が原作なのだが、
映画の出来がいいとは思えなかった。
小説の方は面白いのかな。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
原作未読だが…
原作未読です。
長年にわたり、少しずつ連載されていた作品なので、完結したらまとめて読もうと思っていたら、自分の中の「キング熱」が冷めてしまい、読まずに至る。
で、本作。
主演2人はなかなか魅力的。
というか、もっと深く人物像が描かれて行くんだろうな…という期待をもたせる作り。
でも結果として、続編は無し。
なので本作だけ見れば、風呂敷を広げた挙げ句、放置した感じ。
消化不良というか、一切消化してないというか…
"銃"ではなく"心"で殺せ!!世界の終わりに炸裂する超絶リボルバーアクション!
我は手で狙い定めぬ。
手で狙い定める者、父親の顔を忘却せり。我は目で狙い定める。
我は手で撃たぬ。
手で撃つ者、父親の顔を忘却せり。我は気で狙い定める。
我は我が銃で殺さぬ。
銃で殺す者、父親の顔を忘却せり。我は心で殺す。
KAKKEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!
何これ〜!この圧倒的中2感大好物なんですが!
原作ファンからは不評のようだが、そもそも原作再現は尺的に無理!
ってのは恐らくスタッフも承知済みで開き直ってローランドと魔法使いの対決に焦点を置いている。
で、その二人を演じるのがイドリスエルバとマシューマコノヒー。
キャスティングした人よく分かってるわ。
特にマシューマコノヒー演じる魔法使いが最高で、えげつないんだけどどこかかっこいい妖しい魅力に満ちている。ラスボスとして申し分ない演技。正直彼が演じてなかったらこの映画は面白くなかったと思う。すごいわ。
イドリスエルバのガンアクションもめちゃくちゃかっこいい。
リボルバーの機構を利用した数々のスーパーリロードアクションや謎の超人射撃スキルはガン=カタ、ガン・フーと並んで一時代を築きそう。少なくとも俺の中では築いてる。
惜しいなぁと思うのはそのアクションシーンが少ない事。
どうせ開き直るならもっとアクション増し増しで良かったのに〜。
一風変わった悪魔退治
原作はスティーヴン・キングのライフワークとも言われる1982年から30年を掛けて書かれた7話からなる壮大な善と悪との対立の物語。せめぎ合いは中世の善のアーサー王一派と悪の真紅の王一派から脈々と現代に続いているらしい。ローランドの銃はアーサー王の剣の鉄で作られたと言っていたが映画は95分という短尺なので過去の謂われはあまり語られない。
神話や中世騎士物語とSFの融合した話はアメコミやスターウォーズでもお馴染みだが本作もその流れ、神話の塔が世界を災いから守っており、その塔を壊そうとするのがシャインと言う念力をもった天才児たちの悲鳴のビームというのは理解に苦しむが作家性だろうから致し方ない。
同様に45口径のリボルバーの使い手と言うのも西部劇のヒーローもどき、対する黒衣の男は念力使いで悪魔の化身のようだが基地はハイテクの電気装置だらけ、不死身ではないようだが狼男は銀の弾に弱いとか、この手の映画でおなじみのひねりも無いが、アーサー王の剣で作られた特別の銃だからということか、でも弾はNYで盗んだものでしたよね。
ジェイクが超人というのは最後の念力シーンでちょっと出るだけなのでこれまた物足りない。
この映画まるで裏テーマのようにやたら父親が象徴的に登場するが、戦士の信条の「父親の顔を忘れる」というフレーズも判ったようで判らない。悪と闘う勇気は父親から譲り受けたものと言いたかったのだろうが、それほど普遍的なこととも言えないでしょう。
一風変わった悪魔退治だがテンポが良いので一気に観てしまいました。
もっと構想を練ってから映画化して
原作未読で、リージョンフリーのBlu-rayで見たので、英語字幕しか選べず、私の英語理解力には限界があるので、細かなニュアンスまではさすがに理解できませんでしたが、もう劇場に見に行くことはありません。いっぺんで十分。もう一回見ようなんて気にはならない映画でした。
「IT~”それ”が見えたら、終わり。」が面白かったので、スティーブン・キング原作というつながりで、ド派手な予告編に興味津々でしたが、かなり期待はずれでした。ガンプレイや、魅力的なキャラクター、作品世界の造形には力が入っていたようですが、肝心のストーリーと、セリフの単調さ、早口でぼそぼそとしゃべる人物ばっかりで、アクセントになる人物や、イベントが無さすぎます。
予告編では大仰に「我は銃では撃たぬ」「我は心で撃つ」みたいな描写がありましたが、そのセリフ自体は、普通の言葉で、普通に訳せば「俺は銃で撃つんじゃない」「俺は俺のソウルでねらうんだ」的な普通の言葉に聞こえました。原作の「ダークタワー」で、どう扱われているのか知りませんが、重要なセリフの割に、カジュアルな作業指示みたいな言葉でした。スラムダンクの「左手は添えるだけ」みたいな感じです。
少年との結びつきも、行動を共にするほどには絆が深いようには見えませんし、運命の結びつきも弱い。ローランドは単独で行動したほうがよっぽど強く見えます。
その少年といっしょに、現実世界と、魔界みたいなところを行ったり来たりしますが、現実世界で、ガンショップに行き、銃弾を補充するところもかなり拍子抜けします。エイリアンみたいな怪獣を一発で仕留める銃なのに、普通の銃弾でいいの?みたいな。おまけに金も払わないし。
ローランドはそれなりに様になっているガンマンで、西部劇に出てきそうな格好をしていますが、敵の黒衣の男はフォーマルなシャツを着ているので、ホワイトカラーのエグゼクティブにしか見えません。何ともバランスが悪い。そして、現実世界では、ガンマンの格好をしているローランドに「ハロウィンの仮装か?」みたいなツッコミも入るので、黒衣の男もそれなりにおどろおどろしい格好をしているべきでしょう。
キング原作の映画は、ほとんどがひどい出来栄えに終わるようですが、この映画もその一本に入るんじゃないでしょうか。「ダークタワー」は英国幻想文学大賞を受賞した全7部作に渡る大作で、「ロード・オブ・ザ・リング」のようなヒットシリーズにできただろうに、余りにも練り込みが足りない作りの、軽く見れるガンアクション映画になってしまいました。
2018.1.24
ん?評価低い?
手堅く分かりやすく作ってあってよかったと思いました。
ただやっぱりガンスリンガー父の方が存在感がすごくて、彼が主人公で良いのではとかがふとよぎりました。あと、日本の災難も奴らの仕業だったんですね。次作があったら(ない?)真田さん辺りを「ソードマスター」としてMid-Worldに送り込みたい‥のび太のほうが適任かも知れませんが。
楽しめました
とっかかりの惹きつける力はかなり強かったように思います。映像も悪くなかったと思うし─。
でも徐々に軽くなっていった印象で、サイファイとはいえ、あらゆる想像が不自然なで無理があるような映像の連なりに見えてしまい、あっけなく終幕してしまったので、見だしの期待値からはかなりあっさり終わったなーという感想です。
短い映画でコンパクトにしたエンタメを目指したような印象です。個人的には、淡泊ながらもしっかりと作り込まれたような印象の娯楽作品も嫌いではありません。それほど面白くない超大作よりは遥かにましだと思いますが・・・
なんだかよくわからないが宇宙は救われた。 ・母、美人。透視者、超美...
なんだかよくわからないが宇宙は救われた。
・母、美人。透視者、超美人。
・悪党がなかなかの怖さ。ただし最期はショボい。
・超速リロード等、ガンアクションはカッコいい。
そして主人公は行ってしまった(笑)吹替版鑑賞。
未完成のデタラメ
原本の事は何も知らなく挑んだこの映画。 ある意味、 まだよくわからない。
普段はカリスマ性のある主役の2人も全然個性が出ていなくて、 らしくないパフォーマンス。
アクションシーンや特殊撮影も何だか生きのない、 今のこの時代からすると手を抜いたものみたいな感じ。
あって、 見所が全然ない未完成作っとしか思えない。 良いシーンがカットされたのを祈るしかない。 もしなければ、 関係者全員の時間の無駄だったて事です。
ティーン向けファンタジーとしては2.5、原作映像化としては0
「ミスト」映画化の際にも期待が高まったかと思えば突き落とされたり、「ダークタワー」の映像化は紆余曲折を経て、ついにという感じだった。
それなのに主演が黒人とは、発表時点で駄作決定だった。人種差別でもなんでもない。主人公がはっきりと白人として描かれていのを黒人でやる理由がどこにあるのか。そもそもイドリス・エルバは007でも物議を醸したのに。過酷な旅をしてきたとは思えないほど健康な顔だし、絶対マコノヒーこそガンスリンガー顔してる。
そこからもわかる通り、原作の世界観をガン無視なのだ。設定を変える、キャラを変える。その辺は映像化に付き物なのでしょうがないとして、「カ」の世界観は一体どこに。
細かい違いはあげるとキリがない。そもそも子どもたちは暗黒の塔を支えるビーム「を」破壊しているはずなのに、ビーム「で」破壊しているというとんでも間違い。つくったひとたち英語できないのか?
中間世界しか知らないはずのローランドがガスボンベを知ってたりと、めちゃくちゃすぎて、むしろ原作と同じところを探す方が難しい。極めつけはマーティンの必殺技「呼吸を止めろ」。ひどい。かっこ悪すぎて小物感しかない。
この原作シリーズは超大作で、キングが30年以上かけて築き上げた世界なのだ。そもそもキングという作家自体が日本では正当な評価は受けていないが「モダンホラーの帝王」なのだ。すごいひとなのだ。その彼のライフワークを90分でつくるなんて無理なのはわかりきっていて、スターウォーズなりスタートレックなりの規模でやらなきゃ駄目でしょう。
原作原理主義でなくとも、ファンからすればとんでもなくひどい駄作だった。それをわかっていても観てしまうのがファンの宿命なのだけど……。
いつかNetflixあたりでテレビシリーズ化されるのを期待したい。
謎解きがない寂しさ。
異世界に迷い込んだ少年がガンスリンガーと出会い、世界を崩壊させようとする魔術師と対決するダークファンタジー。
何となく見始めて、何となく見終わりました。異世界に迷い込む設定とはいえ、ファンタジーの面白さを余り感じることが出来ませんでした。かと言って、当然リアルでもありません。クライマックスシーンのアクションも、どっちつかずで中途半端に感じました。
主人公が、なぜ夢を見始めたのか?彼の能力の源は何なのか?魔術師の目的や素性は?など興味惹かれる部分は多くありましたし、ストーリーに組み込めればもっと面白くなったと思うのですが、スルーされてしまったのは残念です。原作には書かれていて、映画では時間の都合で割愛されてしまったのかもしれませんが。
アメコミ感
まだ観てないと思って鑑賞したら、観ていました。自分の記憶力に恐怖を覚える、今日この頃です。
余談はさておき、
キング原作の作品はいくつか観ています。今作は「シャイニング」と世界観を共有したダークファンタジーということですが、今作はとくに、小説が原作だとは思えないほどのあっさりとした雰囲気の作品でした。
原作が7部構成の長編とのことで、映画化に伴って内容をかなり圧縮し、派手なシーンだけを抜粋したような作りになっているためか、全体的に、ラノベやアメコミのような軽い印象のものに仕上がっていました。
原作ファンからしたら失敗作かもしれません。が、映像技術や俳優は一流なので、原作を知らない人からすれば、充分に良作と感じる作品だと思います。
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