「観ているのが辛い・・・」デトロイト ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
観ているのが辛い・・・
クリックして本文を読む
50年前、デトロイトのモーテルで起こった実話を元にした作品。キャサリン・ビグロー監督らしく、BGMなしドキュメンタリータッチの演出。これがむしろ退屈なことがあって、この映画の冒頭のモーテルまでのシーンも、眠たい。でも、本題に入ってからの緊迫したシーンは、見ているだけで辛くなるほど。
最も憎たらしい警官クラウス役のウィル・ポールターは「なんちゃって家族」の息子役がドはまりだったが、こういう役以外できるのか?と思ったが、決してサイコではないが狂気じみた警官を演じきっていて見事。出演者で最も有名なジョン・ボイエガは、近隣の店舗の警備員で、制服のおかげで黒人でも暴動当事者とは思われないため、第三者として事件に関わる。そんな彼ですら容疑者にされかかるのだから、すごい人種差別だ。
これは1967年のこと。でも2010年代になってもこれに近い暴力が、超先進国アメリカで起こっているとはどういうことか、と思う。もし自分が当事者だったらどうするか、何ができるかを考えたい。
コメントする