犬猿のレビュー・感想・評価
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やだなー(褒め言葉)
開始早々、
あっという間に、
それぞれのキャラクターを、
恐ろしい手際の良さで演出していく。
素晴らしい。
まるでダムが決壊していく様を、
ただただ、なす術も無く、
見ているような、
居心地の悪さ。居たたまれなさ。
素晴らしい。
スパイク・リーの
ドゥー・ザ・ライト・シングを
連想したりしました。
ただ、あそこまでの犬猿って、
ちょっと自分の周りにはおらず、
そこだけどうしても、
物語のノイズになってしまった。
これは、個人的な感情である。
兄弟がテーマ、最高に面白いです。
超超超楽しみにしてた映画!吉田恵輔監督のオリジナル脚本の映画です。吉田恵輔監督も好きな監督の1人。前作「ヒメアノ〜ル」は心に焼き付いて離れない衝撃作だったけど、この映画は同監督の「さんかく」と同じレベルで面白かったです。
兄弟(兄妹、姉弟、姉妹)の話って面白いなあ…。「キセキ」を観た時も思ったけど、兄弟の話、好きです、萌えます!
新井浩文と窪田正孝、江上敬子と筧美和子、それぞれ犬猿の仲の兄弟、姉妹達が凄く良い化学反応でした!きょうだいという存在って、親と子とも違うし、友達とも違うし同僚とも違う、不思議な存在であり貴重な存在。私は元々、友達や知り合いが、親や兄弟や親戚と話をしたり接するのを見るのが、普段のその人とは違う顔がみれるから好きなんだけど(だからどんな関係値の人でもその人の実家にお邪魔するのが好きです。多分実家お邪魔フェチです)、その私の欲を十分に満たしてくれた映画でした。
吉田恵輔監督特有のキャスティング力も光っていて、新井浩文・窪田正孝もそれぞれの良さが充満し、ニッチェ江上・筧美和子もめちゃくちゃ活かされていた。新井浩文はピッタリ過ぎる、特にこの作品の中でも一二を争う好きなシーンの江上さんとの2人の会話シーンは圧巻の面白さ。窪田君…ようやく作品に恵まれたね…本当良かった。「ふがいない僕は空を見た」で、日本映画支える若手が来たぞー!と思いきやその後の出演邦画にはそんなに恵まれていない印象があったから、今回ので彼の良さ爆発してて良かったー。
あ、見てていいなと思える兄弟が出てくるおすすめ映画といえば、「重力ピエロ」「キセキ」「奇跡」「グッド・ストライプス」「海街diary」あたりが思い浮かびますが、それ以外であれば教えて欲しいです。
好きが詰まってた
個人的に好きな映画の要素が豊富にあった。
特に衝撃的な展開があるわけではないが十分映画的カタルシスもあるし色んな感情が揺さぶられた。
こういう邦画がもっと増えて身近に見られるようになるといい。
個人的には江上さんに助演女優賞贈りたい
吉田恵輔監督の 4年ぶり待望のオリジナル作品。人間の内面のほんの小さな悪を描くのがスゴく上手で、これ以上深掘りすると下品にもなりうる 直前のところで止める。微妙な匙加減が観客を魅了する。 吉田監督の「ばしゃ馬さんとビッグマウス」や「さんかく」好きすぎる。
今回の作品、ノベライズしたら何かしらの純文学賞を受賞できそうなくらい良く出来てた。ただ、いつものようなサプライズあっても良かったなぁと思うのは贅沢か。
追伸、
ニッチェの江上さんの演技が素晴らしく、日本アカデミー助演女優賞とってもおかしくないと思います。
犬猿
兄弟と姉妹の妬みや嫉妬の本音がモロに上手く出ていて兄弟の価値観の違い兄の地道な努力をしないイライラ加減や兄の成功を羨ましくないと言い聞かせながらも自身の努力が虚しくなる馬鹿馬鹿しいと頭の隅にありつつも変えられない自身へのイライラ感そして兄の失敗がザマーミロみたいな感情が上手い過ぎるし兄のありがた迷惑の感じも絶妙だし可哀想なのに笑ってしまう感じが絶妙でたまらない姉妹。最後は『だよね』みたいな終わり・・・最高過ぎた。
間違いないゎ!
面白いって言葉じゃ表しきれない。ぜひ観て体験してほしい。
兄弟、姉妹がいるいないにかかわらずね。
私は姉妹の姉たけど、妹にも弟にも共感するところがあって…
本当に吉田恵輔監督、凄いゎ。
このキャスト、ハマりすぎです。
傑作と言うに相応しい作品だと思います。
1人でも多くの人にオススメしたい
犬猿というタイトルで兄弟喧嘩が描かれているのかな?と思ってたのですが、笑えるし大泣きするし本当に観てよかったと思えた作品でした。
リアルな淡々とした日常を覗き見してる様な感覚で映画をみていて心地よかった。
4人それぞれの思いも共感できるとこばかりで4人共に感情移入しました。
映画館でみたい映画です。
愛憎劇…だけどそれだけでは終わらない。
兄弟姉妹ならではの…物語ではあるけれど、
それだけでは終わらないのがこの物語の良いところで…オーバーすぎない役者の演技力…役者が…演じてはいても…すっと懐に入ってくる自然さが顕著に表れている映画だと思う。…ある兄弟と…ある姉妹の…愛憎劇…群像劇…新しい扉というか…新しい邦画を見せてもらえたような…役1時間40分の間…飽きずに見ることができた。吉田監督のキャスト選びは間違いないといえる。新しい扉を開かせてくれてありがとうございます。決して綺麗事では終わらない所とっても気に入りました!!!
出だしのインパクトが強かった!
皆さんもコメントしている通り、「あれ?」って感じでスタートし、その後すぐの窪田が車のドアで絡まれるシーンが実家の近くのゴルフ練習場であることに気づいて、役者さん4名に負けず劣らずのインパクト強い出だしでした。
オープニングが秀逸
男二人兄弟、女二人姉妹、一番身近で切っても切れない他人。
他人に何かにつけて比べられ、自分でも比べてしまい苦しむ対象。
男二人兄弟の兄である自分は、無茶苦茶で粗暴な兄にそれでも感情移入。弟と己を比べて勝手に自虐的になったり、それでも「兄」を「演じよう」としたり。兄ちゃんってツライなあなどと。
弟や女性姉妹、一人っ子などほかのひとの感想が聞きたくなる。
不細工な姉を、容姿端麗な妹と比べて執拗なまでの意地悪カットで撮るのは面白いがやり過ぎ感もあり。男兄弟くらいのフラットな感じで扱ってくれたほうが良かったのにとも思う
脚本はよく練られてるようにも、ただの「あるある」なようにも見えて不思議なバランス。
吉田監督自身は兄弟いるのかな?
そして何と言っても、この映画の白眉はオープニング。
映画会社のマークが出てからまだ予告が続くのかよ!と。
それが何か途中で切れたぞ?事故か?と思わせてからのシームレスに映画が始まる切れ味素晴らしい。
オープニングのインパクトが強すぎて映画本編の記憶が薄れるくらい。
過去にこれ誰かやったことある手法なのかな?素晴らしいと思う。
是非映画館で見てほしい。
新井浩文
「葛城事件」の気弱な兄とは正反対の凶悪チンピラ兄貴が面白い。
複数出てくるお茶の間のヌルい空気感と家族同士で抱える気まずさの生々しさよ。
大事になってもなんの成長も観られない肉親の関係性の可笑しさと哀しみ。
「ヒメアノ〜ル」同様、子供時代の回想シーンは蛇足。
近親故に。
刑務所帰りのチンピラ兄貴と広告代理店営業マンの地道な弟という兄弟と、父親から継いだ印刷工場の社長の姉とその印刷工場の従業員兼売れないタレントの妹という姉妹が絡み合いながら、それぞれ兄弟、姉妹のいがみ合いをみせる話。
自分は否定するけれど他人に言われると腹がたつとかいう天の邪鬼さや、それぞれの性格を活かした笑いも含みつつ、兄弟、姉妹、それぞれに相手と比較してのコンプレックスを持っているからこその負けん気でマウンティングし合う感じが何ともリアル。
かなり判りやすいストーリーと展開であるからこそ、助けを呼ぶ所から回想のシーンがどうにも説明過多でテンポも落ちて余計に感じたものの最初から最後まで楽しめた。
それでも兄弟、されど…
って感じかな?
似た者同士は憎み合うとも言うが、各々、全く似てもいない。歩み寄りがあるかと思えば、反発し合う…というやり取りをもっと繰り返したら、もっと面白かったと思うが…。
でも、なかなか面白かったかも?
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