「『おくりびと』の二番煎じ」おみおくり kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
『おくりびと』の二番煎じ
ロケ地となる富山県氷見市は金沢からも近い。魚が美味しい海に面した町、海を見ながら温泉に浸かるのもいい。そんな氷見市で働く女性納棺師の弥生(高島礼子)と弟子入りした亜衣(文音)の物語。
納棺師は女性の方が多いらしいけど、これも化粧が上手いことから需要があるためだろう。憧れる職業ではないかもしれないが遺族からしても大切な存在だ。亜衣が幼い頃に両親を事故で亡くし、葬儀にも参列できなかった想いにふんぎりをつけるために仕事を辞めて弟子入りするのだ。
数組の葬儀と納棺前の化粧。泣けるエピソードもあるにはあるが、全体的なストーリーは台詞が多すぎたりして冗長気味。こうした映画だからこそ台詞を少なめにして、観客が推理したり感情を読み取るような工夫が脚本には必要だと思う。
なお、今のコロナ禍のご時世では感染者だったら、最期の対面もできない辛さがある。あらためて、こうした納棺師の存在がありがたく思えます。
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