去年の冬、きみと別れのレビュー・感想・評価
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タイトルがよい救いのない映画。
まず、「去年の冬、きみと別れ」というセンスの光るタイトルに惹かれました。主演は岩田剛典さんということで、タイトルからしてもてっきり恋愛映画だと思っていたら、なんとミステリーホラーだと。「あなたは必ず騙される」という大どんでん返しを予感させる宣伝文句に、大どんでん返しが大好物の私は早速鑑賞しました。まずは、ストーリー展開が中々面白かった。要所要所でちゃんと騙されましたし、おお!とかなるほどー!とちゃんと思えました(笑)心の闇、復讐、人間の狂気など、もう描き尽くされたテーマなだけに、あまりに奇異をてらったりすると途端に興醒めしてしまいますが、ちゃんと最後まで集中して観れたのは、ストーリーがそれなりによく練られていたのだと思います。タイトルがサスペンスにふさわしくないのは、そういう意味かー!と、そこに一番グッときたかもしれない。ただ、化け物が君の恋人だとダメだろう?みたいな台詞には若干しらけてしまいました。敢えて言わないほうがよかったのかなあ、と。あと、お姉さんの子供時代の女の子が不気味過ぎて、成人したお姉さんにいまいち狂気を感じなかった(笑)ただの可愛い女の人でした。
しかし、ああいう風に恋人を奪われたら、人は狂気に走るしかないんでしょうか。十分楽しめはしたのですが、衝撃はあっても救いはない映画だとは思います。
騙されるが宣伝文句の売り物だったが?
北村と彼女は面識があり彼は偽名 その後過去の事件を知っており観る側も一緒に真相 騙せれ探しをする展開になってる ただ他の作品でもあったように焼死体でも身元は判明出来るのですぐバレるだろうけど!!!
騙された部分が最初の事件は本当で彼女はグルで姉と入れ替わってた事でわざと焦点をずらし騙される設定に!!!
広告のやりすぎ
脚本としてはすごく良いストーリーだったと思います。ただ、広告過多。騙される騙されるって言い過ぎで、もっと上回ると期待してしまった。
良いストーリーなんだけど、過大な広告の見過ぎでいろんな憶測が広がり、こんな感じの流れなのか?って最初に予測してたら割とその通りに(°▽°)いや、面白いんだけどね。CMでゴリ押しされてる結果、観る側の期待値が高くなりすぎたかな。
主演の岩田剛典とヒロインの山本美月はもう少し演技力をあげてほしいなと思った。ちょっと棒読み感が。斎藤工と北村一輝は、さすが素晴らしかったと思います。ただ、斎藤工に関しては姉の浅見れいなとの見た目年齢が、あんまり合ってなかったかも。この映画が違ったキャスティングだったらまた違った感想になってたのかな…と思っちゃった。
あとあのエンディング曲。なにあれ…?驚くほど全く合ってない!本当もったいない。即退室しました。
原作を上手く生かしている
中村文則のミステリー小説の映画化です。フリーライターが、モデルを焼死させたカメラマンの本を書くために、カメラマンやその姉などを取材する中で、再びモデルの焼死事件が起こるというストーリーです。1人目の事件の後から始まり、編集者の設定をライターに変え、編集者に独自の設定を加えるあたりは、原作を上手く生かしていて面白かったです。ただ、肝心の炎のシーンが今一つ美しくないのが残念でした。
ちゃんと伏線は回収できた。
イニシエーションラブのようなどんでん返しを期待して鑑賞。
フリーのライターが盲目の女性の殺人(と思われる)事件を追うところからはじまる。
だがしかしそれはライターの復讐のスタートでもあった。
盲目の恋人が写真家の異常な愛情とその姉の狂気さによって殺され、編集者は写真家と姉の父親殺しに加担することになる。
そのことを知った上で、何も知らない体で編集者に文章を持ち込み、肝心なところは伏せて出版にまで持ち込む。
ライターの物書きスキルがすごくないと
自殺願望の人生捨てる寸前の協力者がいないと
写真家に被写体に異常なまでの執着をさせないと
他にもいろんなことがそろわないと実現できなかった復習。
焼死体のDNA鑑定したらばれるかもしれないとか
ライターの過去を調べるタイミングがもう少し早かったら
というツッコミどころもあるけど、最後にすべて伏線を丁寧に回収するライターの一人舞台があったのでボクでも分かりやすかった。
確かに騙されはしたが…
記者の主人公がある事件に興味を惹かれ、その真相を突き詰めるという構成だと思いきや…
主人公が謎を追う話だと思ったら主人公の復讐劇だったというのには確かにキャッチコピー通り騙されました。
第二章から始まる構成はなかなか斬新だと思ったものの、最後の伏線回収の仕方が微妙です。殆ど主人公の語りで真相を話すというのはあまりにも普通に感じました。
事件のトリックは完全犯罪として成り立てるのかも微妙でした。今の鑑識で遺体の判別がどのように行われるかは解りませんが、この流れだとそう簡単に上手く出来るのかと疑問です。
またファンの方には申し訳無いのですが、個人的に主演の岩田剛典の演技も微妙に感じました。この役はかなり難しい約どころなのでかなり演技力が試されると思いますが、彼には難しかったと思います。
正直少し期待してた方なのですが、自分はこの作品は好きにはなれませんでした。
タイトルから騙される!
映画 去年の冬、きみと別れを観てきた。
原作はだいぶ前に読んでたけど全然覚えてなくて新鮮な気持ちで、気持ちよく騙されました!
タイトルだけ観たら「○○が○○と別れたって意味だろうな」と思うけど、
実は「○○が△△と別れた」という意味だとわかり…。
色々な展開を予想しながら観ても
全部外れる「罠」がいたるところに散りばめられている。
第何章と区切られているのもまさに罠。
サスペンスからラブストーリーに変わっていく流れも見事!
観たら誰かと語りたい映画!
主演の岩田剛典さんの演技が光ってました。浅見れいなさんの妖艶さも良かったです。
みなさん、映画館で気持ちよく騙されてみて下さい。
展開の変わり方は秀逸
CMを見て興味持って観に行きました。
ダマされる言うフレーズが気になって色々気にしていましたが、それでも騙されたって感じです。
ただ原作は知りませんが、気になった点がいくつか。
・各人物の背景が薄い
・終わりの尻切れとんぼ感
・ED曲のチョイス(ラップがウザい)
中盤からの劇的展開は見応えあるし、全体的に面白かったです。
ミステリー失格
中村文則の原作もミステリーとしての結末が無理矢理だったがストーリーが一部変わっているとの事だったので一応鑑賞。映画でも無理矢理感は変わらずひどい仕上がりだった。
意外なオチがあればなんでも良い訳ではない。
そもそも現代の殺人事件では遺体は解剖され歯型やDNA等で被害者の身元の確認が行われる。
身元不明ならともかく、予想される被害者がいる段階で照合され本人確認が行われ被害者が別人と判明するものだ。
そこをごまかしたいならもっともっと昭和の初期に設定せねば説得力のカケラもない。基本を無視した殺人ミステリー作品に価値はない。
せめて昭和初期の放火殺人事件の殺人犯として斎藤工が冤罪で収監されている老人で死ぬ間際に手記がでてきて墓の遺骨のDNAが別人とわかり冤罪がわかる設定にしてあれば納得したが、これでは単なる基本を無視した駄作ミステリーだ。
自殺志願者が死ぬよりましと殺人に協力するなんて設定も無理矢理。
説明セリフいれれば誰もが納得するとでも思ってんのかね?
解体間際のビルの廊下電気がついてるのも納得いかん。部屋だけならまだ発電機て事で納得するけど、共有部分とかおかしすぎるわ。
クレイジー姉さんが自分の殺した人間の恋人に、暗くていかにもなんかされそうな解体ビルにのこのこついて行くのも無理矢理。
クレイジーな姉さんだから自殺願望があってノコノコついていって襲われて『やっと死ねる』とか言ってニヤリと笑うのかと思えば、怯えて悲鳴あげてるし。
解体ビルの恐ろしげな雰囲気で襲うと格好良いよね?的な設定だろうけど。暗いトンネルで襲ったほうが、よっぽど自然で説得力あるし。
無理矢理な所が言い出したらきりがない。申し訳ないが私にはこの手の嘘くさい部分を多目にはみれません。
加えて終始、力んだ能面の演技の主演にもしらけざるをえない。最初から力んで怒りをたたえた顔して怪しさバンバンだして取材申し込とかないっしょ。
あれでは僕怪しいですよ感はんぱない。
本日三本鑑賞したが『15時17分、パリ行き』以外『空海』『去年の冬、きみと別れ』2本もの駄作を見てしまって少々気分が悪い。
映像としては美しく北村一輝も斎藤工も素晴らしかっただけに残念。
中村文則の小説を映画にするならぜひともこんな駄作ではなく『掏模』をハードボイルドタッチな映画にしてほしいものだ。
映像に向く作品
岩ちゃんと山本美月を主演に据えて、斎藤工と北村一輝をぶつけてくるって勇気あるなと思ったのね。岩ちゃんも山本美月もそこまで演技うまくないし。
その予想は当たりで、岩ちゃん低い声で話すんだけど、滑舌悪いし、なんかちょっと違う感じなの。なんか熱く語るシーンがあったんだけど「岩ちゃん、なに熱くなってんの」って感じで滑っておかしくなっちゃった。
で、話が進んでくんだけど、そんな格調高い話じゃないんだよね。「こんな設定と謎が作れました」ってミステリだから。その話のテイストに岩ちゃん、山本美月、浅見れいなのテイストが合ってんの。
子役の女の子が「良く見る人だなあ」と思ってて「《貞子vs伽椰子》に出てた!」ってスッキリして、「他でも見たよなあ」と思ったら《咲》で観てた。菊池麻衣ね。いいよね。
話は最後までいって「なるほど」と思ったね。でも、どこかでさ、北村一輝が気付くんじゃない、実際にやったら。
ストーリーの勝利
ストーリーの面白さにぐいぐい引き込まれた。
殺されそうな時に書いたにしては綺麗な文字に違和感を覚えたり、岩田剛典さんの演技に当初は物足りなさを感じていたが(なぜ恋人が死んだのにそんなに淡白?など)、クライマックスで「それは演技であったから」と分かると全てが腑に落ちる。
「そうなるか!」
「まさか!」
の連続で楽しめた。
タイトルの意味も切ない。
初見の面白さを味わった後に、もう一度観たくなる映画。
5人の中の、誰が本当のバケモノなのか。
弟と見せかけて姉と見せかけて上司と見せかけて恋人と見せかけて主人公であった、という流れがとても面白かった。
あんなに鮮烈に登場する斎藤工さん演じる弟が、最後にはすっかり主人公に取って代わられている。その流れも面白かった。
ストーリーの勝利。
すべての人がこのワナにはまる?
その言葉にどんな映画だろうと
興味が湧いて鑑賞しました。結果、
ワナにはまる事、騙されることになく、
きっとこうなんだろうなぁっと予想通りに
話が進みましたが、サスペンスとして楽しめました。
タイトルの意味は、なるほどなぁっと思いました。
ただ、殺人の理由が性的な事だったので、
このパターンに、うんざりしました。
愛しているからこそ心配で後をつける…
その時点で病的な人なのではないかな?っと。
人は酷く傷つけられると誰でも化け物になる
可能性があるのだなぁっと考えさせられました。
個人的に主題歌が合っていないように感じました。
主題歌は映画のイメージそのものであって欲しいので
非常に残念でした。
エンドロール中が苦痛でした。
岩田さん、工藤さん、北村さんの演技が
素晴らしかったです。
罠にハマりきれなかった
冒頭に点字で手紙を書く女性がスクリーンに映し出される。
カメラマン木原坂のスタジオで撮影中の火災により盲目の女性が焼死した。
殺人事件から一変、事故となり木原坂の仕事は以前よりオファーが増える結果となった。
フリールポライターの耶雲なる男が出版社に木原坂の事故が実は殺人だと言う企画を持ち込む。
上司から耶雲の面倒を見るよう言われた小林は耶雲に思い込みは危険だと釘をさす。
耶雲は取材で木原坂姉弟は幼少期に父から虐待を受けていた事を知る。
資産家の木原坂家に強盗が押入り父は殺害されたが事件は未解決。子供達の目撃証言による犯人は見つからない。
耶雲は仮説として、子供達の偽証を疑う。
そして共犯者の存在にも気づきはじめる。
木原坂の姉と出版社の小林の関係から父親殺しの共犯だと気づく。
この辺りまでは耶雲の感情の無い棒読み演技が目障りで仕方なかったが、耶雲の正体がわかるにつれてこれは演技だったのか?本当に芝居が下手なだけかがわからなくなる。
耶雲が全て周到に仕組んだ罠に木原坂姉弟は掛かった。
小林は愛する人の無残な死体を三者の立場で見せられた事を知りショックを受ける。
これこそが恭介の本当の目的、完全復讐劇。
全てを終わらせた恭介は木原坂と小林へ事実を書いた本を贈る。
2人のY.Kへ…
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