去年の冬、きみと別れのレビュー・感想・評価
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大切な人と一緒にみて欲しい
ジャパンプレミアで試写させてもらった。元々原作を先に読んでいて、そしたらまさかの岩田さん主演で映画化って話が!私も原作者の中村さんが言うようにこれを映画化なんてって思っていたし、大好きな作品を尊敬する岩田さんが初単独主演でってことでとにかく早く観たかった。騙されるってワードについてはいい意味でネタバレ無しで映画を印象づけるには良かったと…。でも、私の率直な感想としては騙された感は殆ど無くて、主演の岩田さんが言っていたように人の愛とか欲とか深い部分を改めて実感した作品だった。
そして、監督の脚本に感動した。原作とは結末は違うけど、全く違うわけではなく、原作の要素を残しつつ、原作で伝えたい人間の貪欲な部分、愛の深さがきちんと伝わる素晴らしい映画になってた。邦画だからこその繊細さとか、本当に一言では語れない心が震える映画だった。そして、主演の岩田さんのこの作品にかける熱が痛いくらいに伝わり、岩田さんの努力、役者としての振り幅の大きさに感動した。大切な人と一緒にみて欲しい。そして、見終えたあと、感想や気持ちを語りあって欲しい。きっと時間が足りないって思える、大切な人への気持ちを正直に伝えられるきっかけになる究極のラブストーリーでもあるから。
日本映画史に残る作品だと思います!
2/21(水)に行われたジャパンプレミアにていち早く本作を拝見させていただきました。
本作のキャッチコピーにもなっておりますが、ものの見事に騙されました!
原作を読んでいたのである程度のストーリーは知っておりましたし、原作とは違う展開になると聞いていても大体こうなるだろうという予想はありました。にもかかわらず、最後の最後まで展開が読めず…というより役者陣の見事な演技力騙され、度肝を抜かれました。
また本作のメガホンをとった瀧本監督の手腕には唸るばかりです。上映後のサプライズ舞台挨拶で「本作で一番大変だったのは瀧本監督だ」と岩田さんが仰っておりました。もちろん、どの作品においても監督が背負わなければならない重圧は計り知れないと思います。しかしながら、本作は緻密な計算の上に成り立っていて、一つでも間違えれば全てが崩れてしまうようなストーリーなので、相当試行錯誤されたのではないでしょうか。その甲斐あって、結末が分かった時の衝撃が凄まじかったです!
ネタバレ厳禁なので「あなたは必ず騙される」というキャッチコピーで宣伝していくしかないと岩田さんが仰っていましたが、物語の本質は騙す騙されるではなく、その根底にあるテーマが、本作が最も伝えたかったことであり、また「去年の冬、きみと別れ」の本当に意味が分かった時には涙せざるを得ないです。
主演の岩田さんが演じた耶雲は、「植物図鑑」や「HiGH&LOW」で見せた演技とは全く異なった演技力が求められる役だったと思います。それでも普段の「かわいい笑顔の王子様なガンちゃん」というイメージは全くなく、耶雲という役を生きていました。確か雑誌のインタビューで、耶雲が眼鏡を外す瞬間が本作の分岐点だと書いてありましたが、本当にその通りでした。耶雲が眼鏡を外した瞬間は背筋が凍りましたし、その一瞬で物語の雰囲気を変えてしまう岩田さんの演技力に脱帽しました。
誰それのファンでなくても、「いち邦画」として実に見事な作品だと思うので、絶対に劇場で観る価値はあると思いますし、個人的には何度も何度も何度も観たい作品に出会えたと感じました!
怒涛のラスト!!
楽しめない…
封切り前に鑑賞。
原作は芥川賞作家、中村文則の同名小説。
何年か前にこの男の、受賞作「土の中の子供」を読んだとき、ハァ? これが芥川賞?
と驚いたことがある。
映画は別物だし、映画としてもちろん見るべきだが…。
で、本作。
2時間のうち、前半1時間は結構退屈。
後半で、ミステリー部分の謎解きがスピードアップして、ん?と関心をひくものの、こんな猟奇的な殺人をネタにする芥川賞作家なんておるんかい?
純文学って、もっと人間の奥底の心性を描くもんだろ。
なーんか、全体に安っぽい。
そんな印象を映画に重ねながら見てしまった。
北村一輝もいい役者なのに、こんなのに出なくていいのになぁ。
もちろん映画としてのデキは別掲のとおり。おすすめしません。
ひょっとして、原作はもっと「文学的」でいいのではないか。
と一応、図書館で借りてチェックした。
が、やはり安っぽさは同じ。
アマゾンの批評に「ミステリーとしても駄作。時間の無駄」とあったので、4分の1ほど読んでやめた。
映画も、時間の無駄に近いレベルだろう。
劇中、金沢が舞台の一部になってたけど、そこに登場する人間が標準語でしゃべってた。
僕の過去のレビューにも書いてるけど、地方が舞台なら、ちょっとは方言をしゃべらせろっていうの!!
どうして、そういうのっぺりとした人物造形するのかね?
それだけで、監督はじめ、制作サイドの手抜きを感じる。
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