「中村サスペンス」去年の冬、きみと別れ bumeiさんの映画レビュー(感想・評価)
中村サスペンス
4年前くらいに原作を読み、作家・中村文則の世界観は衝撃を受けました。できれば、原作を読まないで映画を観た方が、この作品の持つ本当のサスペンスを実感できると思います。
愛する人を殺された憎しみが、その猟奇的な犯人以上に、狂おしいまでのモンスターを作り上げます。
恭介役の岩ちゃんの前半と後半の表情の変貌ぶりによって、心の奥に隠されていた憎悪と復讐心がよりクローズアップされていきます。
また、斉藤工と北村一輝も、隠された過去を背負って生きるその役柄を上手く演じていて、あまりにも不遇な結末に、観る人を誘っていきます。
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