「ストーリーの勝利」去年の冬、きみと別れ 彬さんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーの勝利
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ストーリーの面白さにぐいぐい引き込まれた。
殺されそうな時に書いたにしては綺麗な文字に違和感を覚えたり、岩田剛典さんの演技に当初は物足りなさを感じていたが(なぜ恋人が死んだのにそんなに淡白?など)、クライマックスで「それは演技であったから」と分かると全てが腑に落ちる。
「そうなるか!」
「まさか!」
の連続で楽しめた。
タイトルの意味も切ない。
初見の面白さを味わった後に、もう一度観たくなる映画。
5人の中の、誰が本当のバケモノなのか。
弟と見せかけて姉と見せかけて上司と見せかけて恋人と見せかけて主人公であった、という流れがとても面白かった。
あんなに鮮烈に登場する斎藤工さん演じる弟が、最後にはすっかり主人公に取って代わられている。その流れも面白かった。
ストーリーの勝利。
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