鉱 ARAGANEのレビュー・感想・評価
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誰かの日常は誰かの非日常
冒頭から鳴り響く音、音 当たり前のように動いているが名称もわからない機械 暗い坑道の先で黙々と作業をこなす男、男、男… 一時間ちょっとの上映時間の内殆どのシーンが真っ暗闇 炭鉱で働く男たちを一切の説明、BGMなく淡々と映していく。それなのにとてつもないインパクト。これがほんとのドキュメンタリーだ。 男たちはこれが日常だからごく普通に仕事をしているだけだが、炭鉱で働いたことのない観客、つまり観客の殆どはこの光景全てが新鮮だ。映画終盤でやっと地上のシーンになるのだが、何故かホッとする。「あ、ちゃんと地球での出来事なんだな、これは」と。 ちょっと違うが、「惑星ソラリス」で車での移動シーンを70年代当時の日本の首都高の映像を編集なく未来の道路として使っている事例を思い出した。我々日本人にとっては見慣れた光景でしかないが、外国人にとっては新鮮なことなのだろう。 そう考えるとこの「鉱」の中の世界はSF映画のようだ。 例えばこの内容を本にしたら、こんな非日常な感想を抱かないに違いない。実際の映像を使った映画の方が現実感が無いと感じるのはなんとも不思議だ ただこちらも同監督の「セノーテ」同様に、観ていて少し眠くなる
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鉱 ARAGANE(小田香監督,タル・ベーラ監修)ボスニアのブレザ炭鉱の闇に浮かぶ光をノーナレーションで写し撮る.その先に,ニコラウス・ゲイハルター「人類遺産」が思い浮かんだ.シネマテーク12月1日迄必見,大阪シネ・ヌーヴォ,松本 シネマセレクトへ.一枚一枚異なるサウンドトラックのジャケットにも惹かれる.
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