友罪のレビュー・感想・評価
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罰とはいつまで
瑛太演じる鈴木だけの話しかと思いきや、登場人物それぞれにストーリーがありました。
映画全編を通して感じたことは罪を犯した人間の罰はいつになったら許されるのか、一生許されないのか、誰が許すのか。
それぞれが罪を背負って罰を感じてます。
罪を犯してしまったから死んだ方がいいと考えていたり、心の底ではやっぱり生きたいと願っていたり。
安楽の他を見つけてもそこにはいられず。望む場所にはいられず、望むような事は起こらない事が罰なんでしょうか。
生田斗真演じる益田が、鈴木に「自分のことしか考えてない」と叱責してる場面がありますが、益田も自分の事しか考えていない。
それは学のお母さんに対する態度から明白です。
でも、やっぱりどんな人でも自分以外の事も考えれるし、思いやれる。
そこに一縷の救いがあるのでしょうか。
瑛太さんと生田斗真さんの演技が凄すぎる映画でした。
海外に誇れる日本映画と俳優さんたちだと思います。
【重いテーマの作品である。しかし、瀬々監督の気概は確かに感じた。】
瑛太の演技はみどころ。
原作未読
加害者それぞれ、罪に対する贖罪の気持ちの重さが違く、被害者家族の気持ちに寄り添って生きるのであれば佐藤浩市の態度はもっともであり、だけど加害者はいつまでたっても赦されてはいけないのかという問題がある。
青柳は、友達ができて、恋のようなものもしてはじめて人間らしくできたのがあのカラオケのシーンで、あの時の瑛太の演技は絶妙。
そしてそんな場面を許さないのが世間である。
更生という意味では、友達や恋人などの人間関係を持つことにより大切な人を失う辛さもわかるわけで必要なことだけれど自分が被害者家族であったならカラオケで笑顔の加害者なんて許せない。
両方の面からみて答えのだせない、考えさせられるストーリーだった。
ただ、青柳をみんなが想像してしまう酒鬼薔薇聖斗と関連づけるのは、被害者感情を扱う作品としてはやらない方が良かったのではないかと思う。
散漫が残念 瑛太は好演
期待値低い自分には楽しめました。
何と言っても圧巻の瑛太。
その佇まいとセリフは、後天的な人格障害というより、先天的な知的障がいを思わせる演技力は、毎度涙腺が緩みます。ホントにスゴイ!
生田斗真も好きな役者ですが、
完全に瑛太に喰われてました。
ストーリーは、冒頭から複数の話が走る予感をさせておいて、別の話は佐藤浩市の件だけなので、その話自体は悪くはないが寧ろ要らないかもしれない。
「犯罪者は幸せになっちゃいけないのか?」
それが一大テーマで、佐藤は贖罪こそ被害者の為と頑なに自分を顧みないが、本筋がボヤける。
生田と瑛太の話を筋に、夏帆と富田靖子の話を絡めて、瑛太のアップで一人語りを長回し、とかやって欲しかったかな。
夏帆のエピソードも盛り過ぎ。
山本美月も演技がノイズ。生田に殴られた上司とかが生田を追っかけて来て欲しい。その方が説得力ある。
演者とか多方面に忖度するより、良い作品を作る事で演者を選んで欲しいと少し残念ではありますが、瑛太観るだけでも価値ある作品です。
罪を憎んで・・
原作を読んでみたいようなみたくないような
企画しても通りそうにないけど 、やはり映画では短すぎると言うかドラマの方が ちゃんと描けるんじゃないかと思うボリューム。 全ての立場の人達を登場させたかったというのは分からんではないが、 やはりテーマが重すぎるのでこれだけ一度に出てくると それぞれの描きかたが薄っぺらく感じてしまうので勿体無い。
死にかけのお母さんが坂井真紀と気づかず。
生田君の最後の絶叫が理解出来ず。
友達だから。のラストメッセージはじんわり。
酔うてゲロまみれになる先輩
小田原少年院
多摩少年院
埼玉県
子猫
キャスト力
よく薬丸岳さんがこの脚本で許したなと思えるほど最低。 瀬々敬久監督...
もっと重いテーマなんだけどな…
さすがに、重い…
酒鬼薔薇事件の犯人である “少年A” が今どうしているのだろうという話だが、出歯亀的な興味ではなく、本人と家族の苦悩を描き切る映画。
犯した事件が少年による幼児の猟奇殺人なだけに、どうともならず、救いは限りなく少ない。
夏帆さんを見ることで息継ぎをしながら見続けるという体だが、この夏帆さんの状況がまた救いがないときている。
本人の話、関係ないが罪を犯した青年とその家族の話、本人と関わるが過去に後悔を残している青年の話と、関連したり並行したりして走る話が、観る側に、どんな立場の人にも考えさせる図式となっているので、誰一人この重さから逃れることはできない。
いやあ重かった、重かった。みんなこの映画を観たら、殺人が少し減るのではないかと思うくらい、殺人の悲劇さではなく、殺人を犯した身やその家族の悲劇さが描かれ続ける。
瑛太さんは絶妙。少年Aがどうなっているか、誰にもわからないし想像もできないのに、変な感じが、そういう風になるかもしれないと思わせる。
生田さんも佐藤さんも演技が上手いから、全体が嘘臭くない。実はそこに一番貢献したのは清水と内海を演じた奥野さんと飯田さんなのではないか。やはり映画って全員で作るものなのだな。
WOWWOWもいい仕事をしたものだ。興行的には当たらなかっただろうが。
他の方のコメント読むと、原作はもっと深いようだ。読むか… さらにエネルギーが必要そうだ…
好みの薄暗いミステリー
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