「2回観たから十分。 なんかあり得ない設定のオンパレード...」友罪 川柳児さんの映画レビュー(感想・評価)
2回観たから十分。 なんかあり得ない設定のオンパレード...
出てくるキャラクター全員が、心のどこかに闇を持っていて、なんか重くて観るのがしんどい。
大体設定からして、「そんなことある~?」と思ってしまう。
記者してた人が、辞めて工場の見習いなんてするかなぁ~?
しかも、過去に友人が自殺。それを自分のせいだと、ずっと自分を責めている。
一方、少年時代に殺人を犯した人間が工場の見習い。
過去に犯した罪で夜な夜な悪夢を見る。
この設定はあり得るとして、そんなやつが、AVを強要する元カレから逃れ、ストーカーされてる女性と偶然出会う確率ってどれくらいよ?
そして、その元記者が事故で指を落としてしまい病院に向かう際のタクシーの運転手は、自分の息子が無免許で子供を数人(2人、いや3人だっけ?)轢き殺してしまったせいで家庭崩壊。
あげくは、元殺人者の見習いの少年院?時代の先生?も、仕事ばかりで家庭を顧みず家庭崩壊。
なんか、あちこちで崩壊してて、ほんと観てて辛い。
最も変やと思うのは、1か月の工場研修の間で、指を落としてしまった元記者。
手術で指がくっついたのはよかったけど、数日で工場に仕事復帰するのは、さすがにおかしいやろ。切り落とされてしまった指が、いくら日本の医療が進んでいるとはいえ、ブラックジャックやあるまいし、いや、ブラックジャックが手術したとして、そんな簡単にすぐ指が動くようになるわけない。
しかも、お互いを「大切な友達」だと認識するのに、1か月の間では、さすがに短すぎるやろう?
とにかくあらゆる場面で、設定が無茶すぎ。安易すぎ。
生田斗真は舞台挨拶で「この映画は、本当に問題作です」と言っていたが、違う意味で問題ありありの作品やわ。
劇場で観た時以来、今回で2回目の鑑賞やけど、もう2回で充分やね。