「誰しもそれぞれの罪を抱えてそれでも生きている」友罪 映画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
誰しもそれぞれの罪を抱えてそれでも生きている
原作を読んだことはないが、それぞれに重い軽いはあれど罪を抱えて生きている人たちの人生がいくつも絡み合ってくる展開にどんどん引き込まれていった。皆後ろめたさを感じつつも、周りの人と繋がり合いたいと願いながら、それでも必死に生きていく。
長く生きてくるとよく分かるが、「人生」とはそういうものである。
心を閉ざし自分の気持ちをうまく表現できない登場人物たちが、友人や恋人、家族との関わり合いのなかで生きる意味を探していく旅を通して、命の尊さや繋がりの大切さをジリジリと痛感させられた。
バイオレンスシーンも多く全体暗い雰囲気のなかで、微かな希望の光が見え隠れする重厚な作品に仕上がっている。
振り幅のある役を演じ分ける瑛太の好演もみどころ。
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