「“ 毒 ”の抜けたオゾン。」婚約者の友人 HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)
“ 毒 ”の抜けたオゾン。
終戦後のドイツ、フランスを背景に双方の立場で戦争の虚しさを絡めた恋愛作品。
前半のドイツではノスタルジックなモノクロの映像が、古き良きフランス映画の風合いをオゾンならではのフィルターでかもし出し美しくはあるのですが… いたって普通。
後半のフランスでも若干ドロドロして来てオゾンらしいオチを期待していたら、肩透かしな感じで終わってしまい、決してミステリーでもありませんでした。
劇場からは、(シネスイッチ銀座ということもあり)おばさま方のすすり泣く声が聞こえて、おそらく古き良きフランス映画として、オゾンを知らない方々には楽しめたのではないでしょうか。
オゾンもまるくなったというか… “ 毒 ”が抜けた感じの作品でした。
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