シンクロナイズドモンスターのレビュー・感想・評価
全16件を表示
誰もが世界と繋がっている。繊細かつ破壊的に。
こんなにもちっぽけな一個人のダメダメな日常と、世界のどこかで阿鼻叫喚の地獄絵図を生み出す怪獣の侵略とが一本の運命線の糸で繋がっている。グローバル社会をさらにもう一歩突き抜けたこの不可思議な世界観は、実はとてつもなくリアルな現実のメタファーなのかもしれない。というのも、想像力のスイッチをあえてOFFにして破壊行為に興じる登場人物の姿は、まるで、日々「取るに足らないこと」と判断して小さな過ちを繰り返し続ける我々自身の姿を見ているかのようだから。逆に、嫌が応にも自分と世界との接続性を意識せずにいられないヒロインは、いつしかその意識が最大限に目覚めることで、世界を救う等身大のヒーローになりえていく。こうやって世界と細部をつなぐ試みがとても独創的で面白い。一人一人が意識することで、本当に世界は救える。これも真なり。企画に惚れ込み、主演のみならず製作まで担ったアン・ハサウェイは、かなりの目利きと見た。
ウルトラ怪獣大戦争、in近所の公園
ナチョ・ビガロンド脚本監督。
アン・ハサウェイ主演の風変わりな怪獣映画。
【ストーリー】
アル中のグロリア(アン・ハサウェイ)は大都会ニューヨークで飲酒原因の失敗をしてしまい、地元ニューハンプシャー州の片田舎にUターンする。
旧友たちと再会し、またも酒で記憶がなくなって公園で目を覚ますグロリア。
そのまったく同じ時間に、なんと韓国ソウルに超巨大怪獣が姿を現したのだ。
ソウルの怪獣は、グロリアが公園にいるときにする動きと同じ事をするらしいと気づき、それを旧友たちに伝えるもまったく信用されない。
ムキになって実演すると、グロリアの言葉のとおりまったく同じ動きを、動画サイト上のソウルの怪獣がする。
その仲間の一人オスカーがグロリアに恋慕し、自分も同じようにソウルに巨大なロボットとして出現し、ソウル市民を人質に交際を迫るという暴挙に出る。
そのやり口に腹を立てたグロリアは、ソウルに飛んでオスカーの巨大ロボットに対峙する。
アン・ハサウェイが持ち込まれた企画に惚れ込んで映画化。
主演までしたのに興行的には20億円以上損失の大コケという結果に。
世界中で大人気、日本でもお馴染みの超美人女優アン・ハサウェイという人、アメリカ本国では天然ちゃん扱いされてまして、アカデミー主演女優賞を獲った時にここぞと出版社に自伝の企画を持ち込んだのですが、その時の対応ったらひどくて
「むろん貴方は美人だけど、みんな貴方の人生には興味ないのさHAHAHA!」
って断られたんですって。
アン、君ってばどれだけ顔だけ女優なんだい?
そんな彼女がどこに魅力を感じたのかはあんまりわかりませんが、怪獣の暴れるシーンなんかはさすがにハリウッド品質。
ソウルを舞台にバッコンドッカン大暴れするシーンは必要以上に迫力あります。
問題は、それがアル中やストーカーの狼藉でしかないって部分ですけど。
なんて評価すればいいか悩みますし、ちょっと表現しづらい部類の映画で、はっきり言うと珍品です。
誰に向けて、なんのために作ったのかわからない。
公園で暴れるグロリアやオスカーと、怪獣やロボットがシンクロする理由も特に説明されない。
でもなんかその空振り方がアン・ハサウェイっぽくて、面白いんです。
グロリアのダメっぷりも、妙な可愛げありますし。
恋もしないアン・ハサウェイに用はないよ、帰っとくれ!
なんてつっぱねず、変なお土産を食べてみる気持ちで見れば、新しい映画体験ができるかも。
もちろんなんの保証もしませんよHAHAHA!
ソウルに恨みでもあんの?
アル中で彼氏に捨てられ地元に戻るアン・ハサウェイ。ソウルに突然出現したモンスターが、実は公園での動きとシンクロしてて…というなかなかのトンデモ設定。偶然再会した小学校の同級生のバーで雇ってもらうが、その男もシンクロしてロボットに。小さな世界に生きていても世界とつながってる的なことが言いたい…のかもしれないが、最初はいい人だった男の途中からのサイコっぷりに付いて行けなくなった。最後の逆シンクロからの決着の付け方も…遠投って…。あとなぜにソウル?
残念、何故かは分からない
シンクロするのは子供のころ二人があの場所で雷に当たったから。でも何故、模型のソウルから実際のソウルなのか、イマイチ納得できなかった。最後に放り投げられたのは、死んだってことなのかな。
なんか変なストーリーだった。SFコメディかと思いながら見てたら、途...
なんか変なストーリーだった。SFコメディかと思いながら見てたら、途中から怪獣とシンクロする謎よりストーカーサスペンスよりに。どう見たらいいのか混乱。そしてなんでソウルに行ったらアメリカの方で怪獣になった…?
怪獣と繋がった女
サンテレビ "シネマスタジアム" で鑑賞。
突如ソウルに怪獣が出現。アメリカに住む仕事も恋も上手く行かない女性アメリア(アン・ハサウェイ)は、自分の動きと怪獣の動きがシンクロしていることに気づいて…
自分と世界の繋がりを感じました。世界は広いから自分の行動が及ぼす影響に想いを馳せることはそうそう無いですが、バタフライ・エフェクト的なこともあるのかな、なんて…(笑)。
※修正(2023/04/29)
前々から気になっていて
テレビでやってたのでワクワクしながら観賞
…暗い!コメディじゃなかったのか!
あらすじ見ただけではコメディの感じがしたのに、序盤のまだ明るげなシーンは主役がダメ人間すぎてイマイチ笑えないし、中盤からはひたすらオスカーが怖いしでコメディ要素が少なすぎた
映画自体はギレルモのパシフィック・リムぽい、巨大ロボットと怪獣が出てきて小道具に日本のアイコンを散りばめてモンスターが出現するネオンサイン輝くソウルの街並みも甲殻機動隊的でイニシエのオタクはニヤニヤする
基本的に特撮モノはストーリーひどくてもカッコいいシーンが沢山あれば許せる、なぜなら子供のころに見ていてDNAに刷り込まれている日本製のゴジラ映画も話は相当ヒドイから
しかし今作は映像もあまりよくない、CGのシーンは夜で暗いし、動きも人間のケンカのモーションキャプチャーなのでダサい、第一モンスターが出てくるシーンが少ない
いや分かるよ、限られた製作費の中で工夫してるのは、ただ昨今お金と時間をかければいくらでもリアルで迫力のある映像が作れることを知っているからわざわざお金かけずに特撮を作るなら映像以外は100点満点じゃないと、及第点じゃあダメなのよ
ストーリーや脚本やいろんなことが少しずつ甘いから時差があるから夜なんだとかカッコ良く動かないのも人間の動きをトレースしているからとか設定が後付けにしか感じないし、オスカーがソウルの街を踏み潰すシーンも他をきっちり作り込んでいればかなり良い演出になったかもしれないのにまたCGけちったなぁとしか思わない
私にはあまり良い所が無い作品でした
星2つなのはオスカーのロボットのデザインが結構好きだから、敵ロボットはモノアイなガンダム脳なの~(ごめんねガンバスター)
Would you like something to drink? ソウル・アタック!
一人で勝手に「アン・ハサウェイ強化月間」の第二回は「シンクロナイズド モンスター」です。本作でアン・ハサウェイはダメダメな女子を演じてます。1年以上仕事もせずに彼氏の家に住んでて、友達の金で酒を飲む毎日。確かにダメだ!正直ちょっとうらやましく思える生活ですけど、大人としてはダメですよね?
まぁ、何故か韓国ソウルに出現する怪獣と繋がっちゃってるって話なのですが、どちらかというとその設定は添え物感があり、メインになってるのは人間ドラマの方でした。怪獣物として期待するとちょっとガッカリ。そして、コメディとしてもそんなでもないので、田舎街に出戻ったアラサー女子のヒューマンドラマ的な印象の方が強いです。だんだん本性を見せるオスカーが恐い!
しかし、アン・ハサウェイ演じるグロリアって男運無さすぎですね。元カレのティムにせよ、暴走するオスカーにせよ、何故かダメな人間が集まってきます。イケメンポジションのジョエルもパッとしなかったしなぁ。グロリア、自分がしでかした事に気が付いた後はちゃんと謝ってましたし、最後はオスカーもブッ飛ばしてたので多少は成長した感じでした。つぶれたエアマットにグルグルするシーンはなんか好きです。
ただ本作の監督これは日本でやりたかったんだろうなぁっと節々で伝わってきました。グロリアの持ってるPC葛飾北斎だし、途中布団出てくるし。逆に韓国の文化は何も出てこないという。韓国って映画に対して規制が優しい国なので、ロケ地として使われるのに大成功していますが、日本はこのまま厳しい姿勢を貫くとますます置いてかれるんじゃないかなっと不安になります。どうにかならないもんですかねぇ?
ゔう〜〜ん
アンハサウェイ目当てで見ましたが、がっくし…
なんだか最後まで気の抜けたかんじで感情移入もできず、怪獣とシンクロしてしまうのは面白い発想なのに笑える部分もあまりなく…とにかくでてくる男の人がろくでもない人しかいなかった気が…www
ハマる部分がなくて行動もいまいち…花火ぶちまけた時私にはわけわかんなかったです。
悪くなった男の人もなんか無理矢理感を感じてしまったというか…もうちょっと深いストーリー性や伏線があったり役にも深みがあったらもっと面白かったかなぁと思います。
もう少し整理されれば
やたらに飲んでる登場人物たちが大なり小なりダメ人間。といって、社会的に成功してるっぽい元カレはイヤミでモラハラっぽくて魅力的とはいえない。
人生に失敗してるヒロインが田舎に帰って、なぜかソウルに現れる怪獣が自分だと気づくが、暴れてもストレス解消にはならずむしろソウルの人々を傷つけていることに罪悪感を抱き、ダメ人間を脱出していくプロセス。スマホの動画で見る怪獣と自分がシンクロしてることに気づいたり、バーチャルとリアルの接点に敏感に気づくなど、独特の繊細な感性の持ち主でありそれゆえに世界を救うが、そのために暴走した友達を切り捨てる選択をしてしまうラストが悪ふざけの時期を過ぎた子供時代からの脱皮(遅いけど)を暗示して、なかなかしんみりしますね。
ただ、前半がとにかくタルい。本筋とも心理描写とも関係ないところが長い。田舎に帰って怪獣になれると気づくまでをもっとテンポよくやってくれてたらなあ。
アン・ハサウェイさまさま
どういう経緯でこれがオッケーになったのかよくわからんが、アン・ハサウェイがいたから観ました。そんな人は多いと思いますが、モンスターパニック映画ではありません。アン・ハサウェイのダメ女だけどモテてるところとラストは印象的でした。ただイライラするところも多いので娯楽映画として期待してると肩透かしです。
未知との遭遇
アンハサウェイが好きなので観賞。
他に類を見ない作品ではあった。
何だか、色々メッセージみたいなのをくっ付けようと思えばくっつきそうだけど、正直どおでもいい。
何から着想を得て、どんな発想でこの脚本に至ったのか知る由もないけど、まあ、この先どおすんだ?ってのは常にあった作品だったかなあ。
なんつうか、映画史的に未知との遭遇ではあった。
顔の半分が目‼︎
予告から想像してたのとは
大分違ってました。
(違ってて当たり前なんだけど)
オスカーが
何をそんなに固執してたのか
イマイチ伝わらず
しつこく嫌がらせするのには
腹が立ちました。
最後には
グロリア殴るし(どんな内容でも女性が殴られるシーンは見てて不愉快)
まぁ
気持ちよく
飛ばされてったので
良しとしましょう(笑)
今年の映画納め
2017年の映画館鑑賞
169本でした。
数十年ぶりに200本超えなかった...
ちょっと悔しいと.
市内のミニシアターが
立て続けに潰れてしまったのが
原因だな
郊外のシネコンだけでは
これから
200本超えはムズイかも
納得はするんだけど
ソウルに怪獣が出現して、何故かその怪獣はアン・ハサウェイとシンクロしてるんだって話なのね。それでロボットも出現するようになって、それは男の人とシンクロしてんの。
それで、その男の人がサイコっぽいの。アン・ハサウェイは、もうニューヨークに帰りたいんだけど、その男が「帰ったらソウルをメチャクチャにするぞ」って脅すから帰れないんだよ。
って書いてて、このストーリー複雑なだけで面白くないね。
観ててもサイコの話なのかモンスターの話なのかはっきりしないんだよね。それでなんか良く解らないの。
アン・ハサウェイはいけてないメイクでいけてないファッションなんだけど、それでも綺麗。綺麗過ぎる人はいけてない女子の役ができないから女優としては損するね。
職ナシ、家ナシ、彼氏ナシ。 酒に溺れて失敗ばかりのグロリアは、ニュ...
職ナシ、家ナシ、彼氏ナシ。
酒に溺れて失敗ばかりのグロリアは、ニューヨークから故郷の田舎町へと逃げ帰る。
時を同じくして、韓国ソウルに突如巨大な怪獣が襲来!
その怪獣の動作は、なぜか遥か遠く離れたグロリアとシンクロしていた―。
世界の運命は、酔っ払いのダメウーマンに託された?!
憧れのニューヨークで働いていたグロリア(アン・ハサウェイ)だったが、失業してからというもの毎晩酒に酔って暴走し、ついには同棲中の彼氏ティム(ダン・スティーヴンス)に家を追い出されてしまう。 家も仕事も彼氏も失ったグロリアが向かったのは、生まれ故郷の小さな田舎町。 そこでばったり再会した幼馴染のオスカー(ジェイソン・サダイキス)に誘われ、グロリアはオスカーが営むバーで働くことになる。
グロリアが新生活への一歩を踏み出す中、衝撃のニュースが世界を駆け巡る。 韓国のソウルで突如巨大な怪獣が現れたというのだ。 テレビに映し出された衝撃映像に皆が騒然とする中、ただひとりグロリアはある異変に気付く。 「この怪獣、私と全く同じ動きをする…?!」舞い上がったグロリアは、怪獣を操り世界をさらなる混乱へと陥れるが、そこに「新たなる存在」が立ちはだかる―!
オスカーもモンスターと化して対決することになる。それは幼少期の二人の体験に根ざしていた。オスカーの暴走を止めるためグロリアの取った行動は、ソウルに行きアメリカでモンスターとなってオスカーを退治するのだった。
アンの"困り顔"と、雑な怪獣のコミカルさが妙にマッチ。
異色中の異色。現在公開中の「スイス・アーミー・マン」(2017)のダニエル・ラドクリフの"便利な死体"役も凄まじい(笑)が、今度はアン・ハサウェイがボケをかます。
「プラダを着た悪魔」や「レ・ミゼラブル」のアン・ハサウェイが演じるグロリアは、アルコール依存症のダメダメ女子。しかも突如、韓国ソウルに出現した"巨大な怪獣"は、酔っ払って朝帰り中の彼女のジェスチャーとシンクロして街を破壊することに気付いてしまう。
ゴジラのノソノソした歩みが、まるで酔っ払いの千鳥足みたいだという発想かもしれない。登場する"怪獣"と"ロボット"の造形が雑で、子供の落書きっぽい、そのデザインが、逆に可愛い。
シンクロしているのは単に動きだけではなく、アン・ハサウェイの魅力である"困り顔(申し訳なさげな顔)"と、"ウルトラ・ファイト(1970年の円谷プロ制作のテレビ番組)"に登場する、怪獣のコミカルさとクロスオーバーしているようで妙に魅力的。
設定があまりに強烈すぎて、"出オチ"になりそうなネタで、映画をどこに着地させるかに興味津々である。過去の心的トラウマが引き起こす病的な妄想を膨らませていくという展開は、やはり、先の「スイス・アーミー・マン」に近似している。
主人公はアルコール依存。何でもない健常者にはこの映画は単なるコメディだが、何らかの依存(ギャンブル、タバコ、薬、Sex、過食・・・etc.)に悩むヒトなら、多少の共感エピソードがあるはず。実は結構マジに社会問題に向き合っている佳作である。
(2017/11/3 /ヒューマントラストシネマ渋谷/シネスコ/字幕:仙野陽子)
全16件を表示