「大筋はいいが、つまずきが多いかな」シンクロナイズドモンスター サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
大筋はいいが、つまずきが多いかな
仕事をクビになって、自棄クソ気味に自堕落な生活を送っていたら同棲相手に追い出される。とりあえず田舎の故郷に帰ってみた「ダメウーマン」が、なぜか韓国ソウルに現れる怪獣と行動がシンクロしてしまうというお話し。短くまとめると結構意味がわからなくて面白い。
けれど、話の進め方はかなり雑。登場人物ほぼ全員の立ち位置、あるいは行動原理が統一されていないように見える。特に、オスカーの行動原理はさっぱりわからなかった。一番重要そうなのに。
いっそのこと人間ドラマ部分を捨ててバカ騒ぎ怪獣コントにでもしてくれていた方が楽しめた。怪獣の顔も、よく見るとピグモンみたいでかわいらしいし。
アン・ハサウェイのダメウーマン演技は最高に面白い。オスカーダンスをしているときの顔、最高にいい表情をしている。これがアカデミー賞女優にやらせることかと思うと笑えて仕方がない。アホウーマンとまで言っていいかもしれない。だからこそ怪獣がかわいく見えたのかも。
オスカーのつかめなさ?不気味さ?何というかよくわからない感じもよい。ジェイソン・サダイキスという名は初めて聞くけど、アンに負けない存在感を放っていた。
オチは、まあ、妥当ではないだろうか。脚本にケチをつけるなら、子供時代の回想シーンがなかったら完成度が高まったかな。
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