劇場公開日 2017年10月21日

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「でも悪くないヨーロッパ映画」セブン・シスターズ そんぼさんの映画レビュー(感想・評価)

でも悪くないヨーロッパ映画

2018年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

映画はふつうの映画。どこかすばらしいところがある?って言えば、「どうかな」が回答。すきじゃない。でも悪くないヨーロッパ映画。
はじまりは悪くない。
地球の未来へのひとつの現実として興味深い。
どこか古い都市を舞台にした映像は、先の英国の「アトミック・ブロンド」のように暗い。
未来は彼らにとってヨーロッパの中世的で疫病の世界観なのかもしれないし、それを大陸的と認識しないぼくが間違っているのかもしれない。
いつもすきな米国映画と比較してしまう。
でも、だから米国とヨーロッパの差異に気づくのかもしれない。

七つ子をひとりで別々の人格と傾向をもったひととして演じるのは不可能にちかい。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の印象の深いノオミ・ラパスだが、どうするのか興味があった。
ただ外見の髪型や服装を変えるだけで済むわけじゃない。と、思ったが実はそうでもない。中身はおなじだが、髪型や服装だけでも結構印象が変わる。見た目って相手への印象操作にはいいかもしれない。うん、ビジネスでも使える。もちろん恋愛にも。
子役たちは本当に七つ子らしい。なにか微妙に個別的な表情をする。祖父役はウィレム・デフォ。それが全体を締めている。

ノオミ・ラパスもそうだけど、どうしてこれほどエロで動物的なんだろ。米国はもうすこし軽さがあるんだけど、ロシアもそうだけどヨーロッパ大陸の女性達は日本人には理解できないくらいに動物的に見える。彼らの歴史観やバイキングの末裔である彼女達も多様性として受け入れるべきなのかもしれない。
かなりむずかしい事だけど。

途中でも飽きない。
緊張感がある。
でも、いつも土砂降りの雨だ。ロシア映画も雨がすきだ。大陸は雨や雪がおおいのかな? 映像的にはほとんど意味がない。そう思うけど。大陸的な共感があるのかな。
オリジナリティーのない映画は論外だけど、さ。

最後に、評点をつけないのはまた観ることのない映画だから。
つぎに観ない映画を評価してもしかたない。

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