「ノオミラパス少しでも好きなら観るべし」セブン・シスターズ JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
ノオミラパス少しでも好きなら観るべし
ただし好きでないなら観なくて良い。
それくらい俳優の演技力と脚本が釣り合わない映画だと思う。
7つ子が一人の女性を演じる。この設定はものすごく面白いし興味をそそられる。んで、一人っ子政策とか人口増加の設定も無くはないかと納得してたんだけど。
一番モヤモヤしたのはさ、マンデーに何か起こる1日前(サンデーの日)の帰り道からストーリーが始まるから、みんながどんな苦悩とか抱えてカレンセットマンを演じてるかがわからんのよ!夕食の話し合いだけでは一人一人のキャラクター掴めんのよ!そこらへんがうまくないなと。例えばラストでマンデーとサーズデーの確執みたいな戦いが始まるけど、弱いんだよ指の話だけだと。だから別にたまたまサーズデイとマンデーが戦ってるみたいに見える。最後の最後にマンデーが何故一人でカレンセットマンになりたがったかが分かる。けっこう泣けるくらい悲劇的なのに感情移入がしづらいんだよね。そこまでの流れでマンデー嫌いになってるし。そういうツッコミどころが満載で、結果モヤモヤしながら劇場を出た。アクションとかもっと少なくていいから(ノオミラパスの身体はもちろん素晴らしかった)そういう部分を繊細に描いて欲しかったです。フライデーの死に方とかも気にくわないんだよなあ。7人が好きなだけにね。もっと事件前のいつもの日常が見たかったな。
ノオミラパスの泣き方とか声とかまで変わる7役は見応えあっただけにね。
そう、ウィレムデフォーの役柄もね〜中途半端な。7人を想ってることは伝わるんだけど、それが良いことが悪いことか、っていうジレンマ的な部分がさ、結局さいごの冷凍睡眠は無くて実はみんな殺してます、で結果オーライみたいになっちゃってるからね。途中まではさ、サーズデイが自由に生きたい!とか言ったり、7つ子が次々と死んでいってああウィレムデフォー間違いだったよ、、冷凍睡眠の何が悪いんだよ、、と思ってたんだけど、ああいうオチだとただのラッキーでしかなくない?救われないというかなんだろうなーウィレムデフォーは知ってたのかな?だとしたら国家?政府?を倒すためにめちゃくちゃ7つ子を鍛え倒して、、、みたいな展開のが面白くない!?とおもった
個人的にはフライデーとかサンデーあたりは大好き