「何もない俺に、君は全てをくれた。」3D彼女 リアルガール くりさんの映画レビュー(感想・評価)
何もない俺に、君は全てをくれた。
人に興味がない男の子が、
他人から大切に思われたり、
誰にも負けない愛する気持ちを
知る体験を通じて、
人として成長していく物語です。
始めに思ったのが、
ヒロインの色葉の性格に関して。
偏見なく人を判断して、自分の基準で
付き合うタイプなのがいいなと
思いました。
変なヤツってどこにでもいるけど、
それはそれで、個性として
繋がって仲間として信頼していくって
雰囲気が心地いい。
ヒエラルキーの混在って
作中では表現してたかな。
お互い、プライドってほどでは
なくとも、互いを認めあう空気が、
映像から感じられて、感情のリアル感や
安心感を生んでました。
友達の輪が広がる時の感じ。
あぁ、
この作品はちゃんとしてるって。
だから、作品のなかの二人が
紡ぐ言葉や動作にいつのまにか
共感していました。
アニメ融合やハロウィーン演出は
少し苦手なので、
そこは、おいときました。
何故かというと、
そこを補って余りあるストーリーが
あったから。
何気ない言葉やアイテムや
二人の思いが、
次のシーンにつながっていくのが
なかなかよかった。
最後まで。
付き合うのは半年限定。なんで?
折れた杖。いつか魔法が必要なの?
無駄に親しい主治医。なんかあやしい。
俺の屍を越えていけ。 なんのこと?
そして、
出会ってすぐもらった あだ名。
二人だけのキーワード。
なにかの鍵に…?
最後は、ああいう終わり方で
よかったー。
そうじゃないと、報われない。
女子の中には、現実的じゃないと
思う人が多そうだけど
せちがらい世の中、
好き=幸せを見たいんです。
ちなみに、
原作も同じみたいなので
作者に怒られるかもだけど
タイトルでファンを減らしてる
気がする。
中身が凄くいいのに、
タイトルが
なんか安易というか安っぽい…
もったいないなぁ。
作品はいいのに、
タイトルで判断して
知らないで
通りすぎる人が多そう。
私はレビューをみて、
試しに見て
あたりでした。
おすすめ。
人それぞれに感じる「ハッピーエンドのカタチ」っていろいろありますよね。批判される方はあわなかったのですね。
俺は充分楽しめましたよ。
素晴らしいコメント。まったく同感です。