「こういう映画、好き (余談あり)」3D彼女 リアルガール やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
こういう映画、好き (余談あり)
英監督、『トリガール』も楽しくて、この作品とオタク系男子の扱いが達者だなと。
不快にならないラインを保って、オタク男子で笑わせてくれます。
何回も声出して笑っちゃいました。
それから、つっつん役の佐野さん、達者ですね。
しっかりオタクに成り切りながらも、内面的な格好良さをにじみ出させる。色葉に好かれるのに説得力を感じさせます。
そして、色葉役の中条さん。彼女の持つ高嶺の花っぽさを存分に出してくれました。
それでいて、高嶺の花っぽさを消すのも巧かった印象。
私の中で彼女、喜怒哀楽だと哀の表情のイメージが強かったのですが、喜と楽の表情もとても良かったです。
柔らかい光の中の彼女、美しかったです。
それと、脇の四人も達者だなと。
過剰気味の演出も、やり過ぎないラインで演じられる。
また、彼ら彼女らの表情が良いので、良い仲間に出会えたんだなと思わせてくれる。
恋愛映画なんだけど、仲間がいる事の良さも、さり気なく見せてくれている気がします。
達者な人が集まって、楽しみつつ泣かせてもらいました。
まず、いいなと思ったのが伊東の代理告白のシーン。
このシーン笑わせといて、そこに、伊東の人となりと綾戸への気持ち、綾戸の恋心、そしてつっつんの実直さと色葉への強い想い、これらを詰め込んでくる。凄いなと。
それから、失恋伊東からのハロウィンへの導入演出は、!!ってなりました。
そして、好みは分かれるでしょうが、ハロウィンのダンスシーンは、私は好きです。
映画なんだから、これくらい大胆にやってくれた方が好き。
そして、対比的に最後にもう一回ハロウィンでしめる。
英監督にありがとうって言いたくなるくらい大好物な展開でした。
ハッピーエンドで大満足な映画でした。
で、ここから余計な事を考えてしまいました。
(『寝ても覚めても』観てない人はゴメンナサイ)
これ、考えてみると『寝ても覚めても』に状況が似てますよね?
色葉=朝子
つっつん=麦
医者=亮平
もし、『寝ても覚めても』で朝子が麦に付いて行ってそのまま終わったら、ハッピーエンドだと思う人は少ないでしょう。
でも、この映画場合は殆どの人がハッピーエンドだと思う。つっつんと色葉の魅力を見せつけられちゃってますから。
結局、恋愛って立場や印象で見え方が変わってくる物なんですよね・・・。
余計な事を考えてしまったけど、『3D彼女』自体は、凄く好きな作品です。
返信ありがとうございます😊
映画の嗜好と感性、確かに似てると思います。だからフォローさせていただきました。
私はもっぱら邦画専門です。昔は洋画も観てましたが、オッサンになって字幕を追うのがめんどくさくなり、邦画の質が上がったのも相まってます。
ここ三年半、実は単身赴任で週末は暇を持て余し、誰にとやかく言われる事なく好きな邦画を見られる環境を謳歌してるという訳です。
ぼく明日〜の感動はその途上。ええ歳して、この手の映画🎬がいいと家族や友人には分かってもらいにくいですから、このサイトは楽しいです。
これからも参考にさせていただきますね😊