「不世出のピアニスト」フジコ・ヘミングの時間 zxoidさんの映画レビュー(感想・評価)
不世出のピアニスト
クリックして本文を読む
映画を見ていて、ピアノが流れるたびに、なんでこんなに胸に響くのだろうと考えていました。
この映画は、彼女の生い立ちや生活を、とても丁寧に記録している映画で、知らず知らずのうちに、その答えを探しながら鑑賞していました。
時間はあっという間で、まさにこれは、ピアノが大好きな人のための映画です。
おそらく監督さんも、この不世出のピアニストを、歪みなく後世に残したいと考えたのだろうなと思いました。
見る人によって感想は違うでしょう。
正しいことを伝えたいのではなくて、事実を綴っている映画だから。
誰もがうらやむピアニストでありながら、けっして華やかな生活ではなくて、昔をなつかしみ、古き良きものが失われるのを残念に思い、昔の友情を大切にして・・・、ごくごく普通の人の心の中を音楽にすると、こんなにも美しいのかなと、私は感じました。
コメントする