劇場公開日 2019年5月18日

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「その多様性に驚かされたが、映画としては散漫な印象を受けた…」ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5その多様性に驚かされたが、映画としては散漫な印象を受けた…

2019年8月12日
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鑑賞方法:映画館

知的

はっきり言って、エピソードの羅列なのだ。監督は、このエピソードの次はあのエピソードとこだわって編集したそうだが、私にはブツ切れの話がつながっているだけに思えた。それに残念だったのが、字幕。説明的過ぎてはいけないと思う。しかし、何がなんだかさっぱりわからなかった。観終わった後にプログラムを熟読してやっと、あぁそうだったんだと納得した始末。1回観ただけでどれだけの観客がこの映画を理解できるのだろうか? かなり疑問だ。例えば、リチャード・ドーキンスと言われてもピンと来ないが、「利己的な遺伝子」の著者と言われれば、あーあの人かと思える。エルビス・コステロにもスーパーが欲しかった。その他、館長とか、主任司書とかもっとわかりやすくしてほしかった。アメリカでは図書館に日本でいう公民館的役割も求められているのだろうか? そんなことを観ていて思った。私が一番気に入ったエピソードは、手話通訳が、独立宣言を怒りと懇願で訳すシーン。手話でもそんなことができるとは… 興味深かった。

瑞