ダウンサイズのレビュー・感想・評価
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リアリティを感じさせるSF
SFですが、ダウンサイズの処置前の感情が丁寧に描かれており、妙にリアリティを感じさせるシーンも良かったです。後半は意外な展開でした。
【アレクサンダー・ペイン監督の奇抜なアイディアは面白かったのだが、鑑賞後、作品としての軽さを感じてしまった。ミニチュアだから?】
アレクサンダー・ペイン監督・脚本でマット・デイモン主演とくれば、期待しますよ。本国での評価などは一切、カット・オフして鑑賞。
肥大する世界を救うために、考え出された”13㎝の人生”。
その世界を満喫しているかのように見える人達(代表選手:クリストファ・ヴァルツ演じるドゥシャン)だが、彼らの豪奢な生活を支える貧困層が”13㎝の世界”にもいた。
ウド・キアの登場も嬉しかったが、アレクサンダー・ペイン作品としては、発するメッセージと作品内容のバランスが悪いと感じてしまったところと、矢張り、”13㎝の世界”がチープに見えてしまったところが残念だった作品。
面白かったのですが・・。
<2018年3月20日 劇場にて鑑賞>
あんまりにもファック連発するからPG12?
アメリカ人のファックは8種類
愛情
憎悪
体だけ
お別れ
仲直り
酒の勢い
友達
同情
最後の夕日をみて私は人間は太陽なくして人は人たりえるのかって全然関係ない事考えた。
やっぱり挫折したろ笑
いやコメディちゃうんやけどね
ホンチャウ(ノクラン)がチャーミング
どこまで飛躍できるか
人類がダウンサイズできれば、食料、資源、環境などあらゆる問題を解決できるのでは?空想を取っ掛かりとして展開するシナリオ。(現実的かどうかをこの映画で考えてもしょうがない)
で、あとはどこまで飛躍できるか、に期待したいところだったわけで、奥さんは直前で逃げ、騒々しい隣人、そこで義足の家政婦と出会い、ノルウェーへ。このへんまでまったく先が読めない展開で良い感じだったわけだが、まあ、そのあとは真面目でまともな方向へ流れ、飛躍は終わる。おしい。もう少し飛べれば傑作もあり得たのでは。
あと、あのベトナム女性役はとてもいいんだけど、泣きの演技は抑えるべきだった場面もあるはず。何回か涙を見せるが、終盤の一度くらいのほうがアクセントになる。
ということで前半はおもしろかったです。
真面目なファンタジー
地球を維持するために人類を小さくすることに成功、しかし希望者は少なく、地球環境はどんどん悪化する。
主人公(マット・デイモン)は夫婦で申し込むが、妻は直前に逃げ出してしまう。
真面目に風刺を利かせているが、それかよ、と思ってしまう。
幸せのメジャーは...
マッドデイモン!
面白かった、ストーリーの発想もよくて、もしかしたら、なきにしもあらず的で、自分だったらと、考えてしまった。ダウンサイズ化された世界の中にも貧富の格差、人種差別がきっちりあり、誰もが満たされる訳ではないんだなと。
「わたしはわたしを生きる」
どんな状況下に置かれても、一度でも死を意識すると
周りが見えてくると。要らぬものが滑り落ち、要るものが(することが)見えてくるのかと。どんな辛い経験でも無駄ではなく、いつか再び前を向くための糧になる。
主人公の見方を変えたベトナム女性の心柱が潔よかった。尊敬してしまうなぁ
それから、忘れてならないのはクリストフ・ワルツ。
クセのある役が今回もバッチリだ ^-^
意外な展開に興味をそそられた
ダウンサイズされた人々の生活を延々見せつけられるコメディなんて、馬鹿馬鹿しいだろうなと思っていたので、意外な展開に興味をそそられた。人生楽しまなきゃ損!というヨーロッパ人のドゥシャン、人生は戦い!というアジア人のノク・ラン、その狭間でなーんにも考えてないアメリカ人のポール。この3人の対比が面白かった。特にノク・ランを演じるホン・チャウの「うるさくて図々しいアジア人女性」のステレオタイプが完璧だった。オフビートなコメディを期待して観たのに倫理を突きつけられてうんざりしたというレビューが多かったが、そういう人たち観せるために作られた映画ではと思った。
興味深い示唆が
あって、そこそこ良かった。
人間って、時間とお金ができたら快楽と刺激を求めて堕落するんだろうな…。みんながみんな豊かになるとかえってダメになっちゃうような。それに、どんな社会になっても必ず格差ができちゃう気もする。多様な考え方が許されてもそれにはマイナス面が伴うってことなのかな…。
もしかすると、この映画、噛めば噛むほど味が出るかも。意外に奥が深い気がしてきた。
幸せも問題も大なり小なり
ユーモアとペーソス、良質の人間ドラマに手腕を奮うアレクサンダー・ペインが何とSFに初挑戦。
と言っても、この監督らしい人間ドラマがメインのユニークな作品に。
ちょっとだけ先の近未来。
人口増加、資源、消費、エネルギーなどあらゆる問題の解決策として、あっと驚く方法が。
ノルウェーの科学者が成功させた、人を縮小させる技術“ダウンサイズ”だった…!
人口増加に歯止めなんて利かないし、消費はそれに比例。今から浪費し続けた地球上の資源やエネルギーが戻る訳がない。
ならば、こちらが小さくなる。小さくなれば、全てが抑えられる。
劇中では、1/14のサイズに縮小。
そうすれば、飲食も1/14で済む。
摂取だけじゃなく排出、二酸化炭素やゴミの量も。
金銭面でも恩恵を受け、高価なものも格安で買える。
何より、土地。土地の問題に困らない。だって、ミニチュアサイズの家に住めばいいのだから。ミニチュアサイズならば夢のどんな豪邸でも!
さらにさらに、財産の価値が遥かに上がる! 一生遊んで暮らせるほど。
これら小さくなっての生活は日本じゃ『ドラえもん』のスモールライトでお馴染みで、考えただけで楽しい。
楽しさと、夢のようなリッチ生活で、全てが薔薇色!
…でも、日本にはこんな諺がある。
隣の芝生は青く見える。
主人公は医療作業療法士のポール。
生活はなかなか厳しい。
そこで、妻とダウンサイズを決意。
ところが!妻がドタキャン。時すでに遅く、ポールだけ小さくなって…。
確かに生活はちょっと裕福になったかもしれないが、ポツンと置き去りにされたかのように寂しい独り身に。
当然仕事は辞め、身内はおらず、小さくなったこの世界にまだ友人も居ない。
一度小さくなれば、二度と元に戻れない。
薔薇色と思ったダウンサイズの選択は、人生最大の失敗だったのか…?
小さくなって始めて分かる、小さくなっての問題。
例えば、全てが1/14で済む人々は、従来のサイズの人々と同等の権利を与えられるべきなのか。
平等不平等、差別や偏見の問題が生じる。
小さくなれば、何かの箱に入るなどして、不法移民などが簡単に。
人間や地球の未来の為の技術が違法の手段に。
小さくなれば、誰もがリッチになれるとは限らない。
元々リッチだった人はよりリッチに、それなりの人はそれなりに、無一文の人は無一文…。
やはりこの世界にもある裕福と貧困の格差社会。
財産で仕事もせず遊び呆けて暮らしてる者も居れば、生活の為に仕事してる者も。
印象的なのは、裕福なのはほぼ白人で、貧困なのはほぼ非白人。
貧困者が暮らすのは、街外れの集合住宅のようなコミュニティー。
洒落のようだが、現実社会の縮図。
小さくなったって何も変わらない。
現実社会と変わらぬ冴えないダウンサイズ生活を送るポール。
しかし、そんな彼に、新たな出会い、新たな生き方、自分自身を見つめ直す出来事が…。
ポール役マット・デイモンの、いい意味で平凡で冴えない佇まいが絶妙。
見てて途中から、本当にこの人、スター俳優のマット・デイモンだよね?…と思ってしまったほど。(勿論、いい意味で)
クリストフ・ヴァルツ、ウド・キアらは小さくなってもアクの強さは変わらず。
ひと際存在感放つのは、ポールと親しくなるベトナム人女性役のホン・チャウ。
元レジスタンスでもあり、今は豪邸の掃除屋、性格もなかなか破天荒。
笑わせ、人種の問題も刷り込ませ、印象も見せ場もさらう。
小さくなるまでの説明や注意点、実際のプロセスなど、何だかまるで大きな手術を受けるかのよう。
ユーモアとペーソスは勿論。
この現実世界への風刺や問題提起も。
しかし、もうちょっと話に捻りや何か一味あるのかと思ったら、そうでもなく…。
秀逸なのは小さくなるというアイデアだけで、終盤の展開など、この作品は一体どういう方向へ進みたいのだろうと思ってしまった。
メッセージ性もちょっと説教臭い。
でも、アレクサンダー・ペインならではのオリジナリティーある作品である事は確か。
もし自分なら、あなたなら、ダウンサイズしたいか…?
小さくなっての幸せ、新しい人生を見出だせるか…?
あくまで映画だが、小さくなる前に従来のサイズで今直面している問題を解決出来ないのかとも考えさせられる。
幸せも問題も、大なり小なり。
退屈はしない
トゥルーマン・ショーを思い出した。作り込まれた世界観はまあまあ見応えはある。
広告に踊らされてダウンサイズして自分発見的ストーリー。展開的に無理はあるけど退屈はしない。でも豪華キャストの無駄遣いは否めない。
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