「ダウンサイズの施術シーンなぜか面白かった」ダウンサイズ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
ダウンサイズの施術シーンなぜか面白かった
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環境問題、食糧難、その他社会問題を盛り込んだように見せかけたヒューマンドラマで、分かりやすく言えばお金では買えない価値を見出だす映画。
ダウンサイズすることは単なる舞台設定で、作品の本質とは直接的には関係ない。
それではダウンサイズは意味のない設定なのかというとそうではない。
マット・デイモン演じる主人公のポールは、自らの置かれた環境のせいで挫折と失敗を繰り返してきた。その中でももう後戻りできない失敗の一つ目がダウンサイズであり、そのあとラストでもう一度、後戻りできない選択を迫られる。この2つの「後戻りできない選択」がダウンサイズによってもたらされている。
「母が病気だから」「妻が望んだから」「◯◯だから」「◯◯だから」と、言い訳のような、環境や他人本意の理由で様々なことを選択し失敗してきたポール。
マンションの上階に住むクリストフ・ヴァルツ演じるドゥシャンは揶揄するように「何でも挫折してきた男」というが、他人任せのような選択の失敗と自分自身の選択の失敗では全く意味が異なる。しかも後で取り返せるならば取り返せばいい。
生き甲斐を見出だし人生を巻き返そうとするポールを応援したい。最後の選択は失敗ではなかったことを祈る。
ところで、東南アジアとか南アジアとか中東とか、あと日本人もかな、この辺の女性の声はどうしてあんなに甲高いの?人種の問題なの?インド映画とかみんな甲高いよね。まあ好きだけども。
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