「小さくなったら。。。」ダウンサイズ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
小さくなったら。。。
これまで人間ドラマで定評のあるアレクサンダー・ペイン監督が一風変わったドラマをものにした。
環境破壊、食糧難など人類を脅かす破滅的な脅威から逃れるための手段として、人類縮小策が提唱される。
実験の成功から実用化まで丁寧に描写し、ほどなくして主人公ポール(マット・デイモン)が登場する。
小さくなってからはアレクサンダー・ペインの世界になっていて、人と人のつながりを主体にした物語が紡がれる。
ベトナム人のノク・ラン(ホン・チャウ)が現れてから映画はさらに活性化する。
このホン・チャウが素晴らしい。ポールを翻弄する口の利き方をするかと思えば、自分の思いを熱弁する、メリハリのある役をときにコミカルにときにしっとりと演じていた。
今回の賞レースには参戦できなかったが、十分におもしろい映画であった。
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