祈りの幕が下りる時のレビュー・感想・評価
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複雑な愛情が交錯する
ストーリーとしては、さすが東野圭吾らしい複雑な人間関係と愛情の絡み合いが描かれた大作。「新参者」シリーズのいくつかの伏線も紐解かれ、これまで観てきた人にとっても大事な作品となっている。震災や原発など実社会の問題も反映されている。
特に事件の謎解き回想シーンの展開に驚嘆し心揺さぶられた。小日向文世の人情あふれる演技に涙する。
それだけに、その部分に重点を置くあまり、前段がテロップを入れたり説明くさく急ぎ足になり、刑事たちの演技も変なノリだったり少しチープでもったいなかった。
関係ないけど、シリーズの重要な回として松嶋菜々子のキャスティングが、古畑任三郎の最終話「ラストダンス」を思わせた。
「砂の器」を彷彿とさせられる
「砂の器」を彷彿とさせられる。
阿部寛と溝端淳平の関係が丹波哲郎と森田健作、
松嶋菜々子の人生が加藤剛の人生と重なった。
愛情。美しくもあり、汚くもある。
それをうまく表現されています。
これは言い換えれば「容疑者父の献身」 途中までは面白かったけどあー...
これは言い換えれば「容疑者父の献身」
途中までは面白かったけどあーこの展開は献身パターンだなと分かってからは面白味がなくなった。
キャストもね〜。
春風亭とかいらないし。
阿部ちゃんはよかったけど。
松嶋菜々子は性格の悪さが滲み出たババアにしか見えないし。
献身見てなかったら面白かったと思う。
悪くはない。
よくできたドラマの完結編
「加賀シリーズ」は原作も読んだしドラマも見ていましたが、完結編であるこの作品だけは未読でした。
おそらくは映像化された時点でかなりの省略があり、なおかつ地上波で観たので大事なところもいくつか抜けてはいるだろうけど、よく作り込まれていておもしろかったです。
原作も近いうちに読みたいと思えました。
ただ、割り箸でそんなきれいに行くかよ……完全にプロじゃん。
評判通り
泣ける、面白い、とSNSで話題でも実際はたいしたことない作品が多いですが、この作品は評判通り。
映画で滅多に泣かない自分が泣いてしまった。松嶋菜々子と小日向文世のシーンがやばい。
少々ツッコミ所はあるけど、充分面白い!
地上波はかなりカットされてたらしいのでDVDを借りてみます。
泣けた
原作を読んだが、活字でストーリーを思い描いても、なかなか複雑で理解するのに時間がかかった。映画になったので、DVDになってから観賞した。
初めは、何か間延びしそうな感じだなあーと思い見始めましたが、実際はそんなこと全くなかった。
終わってみれば、あっという間。
クライマックスで犯人が分かるのではなく、犯人が終盤ちょい前で何となく分かるのだが、そこからがけっこう長い。
しかし、これがなければ見てる側が真相にたどり着けない。
松嶋菜々子さんが演じている浅居博美の過去を描いた部分。本当に泣けた。
桜田ひよりさんの演技に拍手喝采。
彼女がその役をやるか、やらないかで全く違うものになったのではないだろうか。
桜田ひよりさんが演じてくれてよかった…
このシリーズがラストということで、すごく残念。
キャストが自分的にはみんなピッタリで本当に面白かったシリーズだった。
いい終わり方をしてくれたと思っている。
安定した完成度
やっぱ加賀シリーズは面白い。
松嶋菜々子綺麗だし、演技が迫真。
回想シーンもかなりグッとくる。
事件の全容は結構複雑。
説明が多く必要だからか、なんとなく早口で展開している気がする。
まぁ許容範囲ではあるけど。
原作知ってたからついていけたのかもしれない。
新参者見てみたいなぁ。
家族の絆に感動
父親が犯罪を犯してまで、必死に娘を守る切ない姿に感動しました。
話が進むにつれ、登場人物それぞれの関係性が明らかになり、最後まで気の抜けない展開でした。
最後の最後のどんでん返しが見所です。
親子愛
親子の愛とは何なのでしょうか。
久しぶりに考えさせられるような映画を見た気がします。
松嶋さんの演技が心に刺さりました。
号泣でした。
形のないものだからこそ出た結末だったのではないかと思いました。
見そびれてしまったけど、これは映画館で見たかった。
重く悲しい親子の愛の物語。
父・娘、母・息子の寄り添えぬ愛がとても切ない。松嶋菜々子さんのもの静かな演技が鋭く光る👍 目で語れる女優さん。赤い壁の部屋で恭一郎と博美の2人が対峙する緊迫シーンはカメラカット含めExcellent !!!
今の世にリアリティのある不幸な生い立ち
昭和にはこういう犯人の不幸な生い立ちに感情移入させるタイプの映画が良くあったが、今では同じ様なリアリティを出すのが難しくなっている。そんな中で感情移入出来るリアリティが出せているのは非常に素晴らしかった。
練られた設定と役者の達者な演技があってこそ。
これはすごい
原作は拝見してませんが名作です。
これを涙なしで観られる人はいないのでは...と思うほど、
役者さんの演技が刺さります。
私が映画を観たり本を読んだりするのは、日常を離れて自分とは違う世界、違う人生を疑似体験する為です。
エンドロールが流れ始めた時、涙を拭きながら溜息のように「すごい話だ...」という感嘆がこぼれました。
それは脚本・監督・役者さんの力が三位一体となり見事な世界を築き上げていたからで、そうでなければこうも軽々と視聴者を物語の中に引き込む力は生まれないでしょう。
私だけでなく、数え切れない人々が感動の溜息をついたかと思うと...
この作品の素晴らしい余韻に改めて納得します。
映画館で見なかったことを後悔
テレビドラマを見てなかったので先に映画を観ると不完全燃焼になるかな?と思い映画館での鑑賞を見送った事を激しく後悔するほどの名作で号泣させられました。
最近の東野映画は原作未読だと私的にあたりハズレがあるのですが、この映画は素晴らしかった。
原作もさぞかし泣かされるんでしょうね。
容疑者Xは原作を読んでから観たので映画の足りない部分を頭で補助しながら見れたのでより素晴らしかったですが、原作未読なのに、こんなに犯人の気持ちが伝わり泣かされるとは思いもよらずです。
伏線の回収、物語の展開、事件の真相、全てが見事で素晴らしい名作でした。
他のシリーズも見たくなった!
見終わってから新参者シリーズということがわかり、他の作品も見てみたくなった!
阿部寛演じる捜査官はやはり味があり、溝端淳平との組み合わせも、お互いを引き立てていた。内容は東野圭吾原作という折り紙つきの内容。邦画サスペンスはひねり過ぎて難しすぎる内容や、古さがでてしまうことがあるが、程よい謎の深さがよかった。
人生はたまらんものだ。愛は知らない方がいい。
今日は息子の卒業式で焼鳥を食べながらこの映画を。
焦げた人間の映像はキツい。ビールで飲み通す。
後半は涙10回。我慢は無理。
逆らえない、逃げられない、どうしようもない偶然で人は不幸のどん底に落ちる。悔やんでも恨んでもどうしようもない。
邪魔なのは"愛"だ。邪魔でもあるし、心の武器でもある。これさえ自在に操れさえすれば、人生はスムーズに、不幸に見舞われずに済む。でも、"愛"はとてつもなく厄介だ。拭っても、振り払ってもまとわりつく。
東野圭吾はいつもどうしてこんな、拭えず振り払えない"愛"ばかりを描くんだろう。素晴らしくもあり、最悪の罪の源でもある"愛"を。
この"愛"のためなら、罪も罰も、いかほどでもないのかも知れない。一片の後悔さえないのかも知れない。
"愛"は、底知れない、広さの行方が知れない。"愛"なんか知らない方がいい。浅はかな自分のままでいい。でも、こんな娘がいたら狂うだろう。なんでもしてやるだろう。血縁は人という生き物の存在意義。生物のDNAは理性を吹っ飛ばす。拭えない。振り払えない。親子の縁だけはどうしようもない。
写実、演出、申し分ないです。特に最後の手紙を手にした時と演者達が一斉に頭を下げたシーンの被った映像。
たまんない。いちいち、たまんないよぉ。
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