祈りの幕が下りる時のレビュー・感想・評価
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日本橋に行きたくなります。
昔は原作読んでから映画派でしたが、こちらについては原作どころか、シリーズ物とも知らずに適当に見てしまいました。
しかし、いきなり完結編でもわかる様になっており、視聴者を置いてきぼりにされるということはなかったです。
色々細かい部分ツッコミを入れたくなるところはありますが、その辺をあまり気にせず見たらなかなか楽しめましたし、日本橋巡りしたくなりました。
割り箸で殺害するところについては全くあり得ないとまではいかないけどかなり厳しいかと。
大人同士ならもう少し説得力あったかも。
そもそも割り箸である必要はあったのかも。
などと思ってしまいました。
たまたま割り方失敗した尖った割り箸だったかも?
でも少なくとも刺して即死は無さそうだから、かなり運良く殺せたとしても少なくとも無傷では済まない。
そして最終的には結局お父さんが一番足枷だった様に思えました。
加賀恭一郎の完璧な完結編
とても良かった。
ドラマの新参者のファンでまさか映画で完結編をやってるとは知らなくて、今ごろ観ました。
ドラマから何年経ったでしょうか。
こんなキャラいた!こんな関係性だったなと
思い出しつつ観ましたが、
謎めいた加賀恭一郎の境遇と生い立ちが分かる
納得の完結編だったと思います。
ドラマ盤映画を通して、加賀恭一郎と家族の話だったなと
思いました。
それにしても東野圭吾と言う人はどうやってこんな面白い
話しをわんさか思いつくのでしょう?
そして阿部寛は顔面のアップが何秒ももつ男前だな…
日本映画に鬼才は不要
場面転換で俯瞰になり景勝がぐわーっと寄ったり引いたり流れたりします。それが何度もあります。きれいな景色で、きれいなパンです。
撮影に腐心しています。40年の歳月を往き来する伊藤蘭や山崎努や烏丸せつこの顔のエフェクトにそれがしのばれます。伊藤蘭がまるで竹内結子のように見えます。
メイキャップなのか特殊撮影なのかは不明ですが「時代」が観る者を惹きつけます。
観る者の年齢に呼応して役者の実年齢とは違う姿が興味深いのです。
それが小説では得られないノスタルジアを呼び覚まします。
時間が過去と現在をまたぐのと同様に場所も東西をまたぎます。
日本橋、琵琶湖、女川原発。
紀行を見るような楽しさと一瞬の場面転換で訪れる心地よさ。
行く先々で広々した景色がぐわーっとパンします。
そのシーナリーに身を委ねながら松本清張のように緊迫した筋が展開していきます。
つながるとは思えない事件から巡り巡って加賀(阿部寛)にたどり着くまで、ほとんど息つく暇もありません。見事な演出でした。
松宮(溝端淳平)が訪れた浅居(松嶋菜々子)の仕事場で偶然一枚の写真を目撃します。スローモーションになり写真にズーム。かぶるナレーション「ひとはうそをつく、じぶんをまもるため、だれかをまもるため……」
寄った写真には加賀と浅居が並んで写り、背景には日の丸、そこへタイトル。
このロールは思わずうめいてしまったほど鮮やかでした。
松嶋菜々子の、追い詰められたとき、憎悪にかられたときの顔面神経痛のような顔芸は圧巻です。演技を意識して見たことのない女優でしたが、その凄みに気付かなかったのは浅はかでした。
中盤を過ぎると、過去へ飛んで種明かしの真相が語られます。
愁嘆場と悲愴なオーケストラが続き、やや暑苦しさがありました。
独立し完結する映画ですがシリーズの軽さと笑いも併せ持っています。
加賀が名店に並ぶと、いつも直前で品切れになります。それが阿部寛の高身長とローマ顔によって滑稽な絵になるのですが、誰一人阿部寛を意識していない巧みなロケでした。
どこにいたとしても目立つはずの阿部寛に誰も見向きもしないのが、かえって笑える絵になっているのと同時に、人形町明治座通り甘酒横丁小伝馬町水天宮……下町に通じた加賀が、あたかも柴又の寅次郎のように界隈に馴染んでいる様子にほっこりできます。
TVで長いキャリアを持つ監督のようですが、現場で培われた野村芳太郎のような仕事ぶりを観て、日本映画に鬼才は要らないと思いました。日本映画に必要なのは、個性やアートではなく職人です。──つくづく、そう感じた映画でした。
ドラマシリーズの映画化とは思えない出来
福澤克雄監督は映像作家としてはずさない。自分はドラマシリーズもファンであるためハードルは自然と上がってしまってるがその上をいく。東野圭吾ミステリーの映像化の中で金字塔と言ってもいいだろう。加賀と松宮のコンビもドラマファンの私はたまらない。今まで封印されていた阿部寛演じる加賀の生い立ちがわかるのが今作のミソでもある。シリーズには出てない舞台演出家役の松嶋菜々子とその父役小日向文世の二人の芝居がこの作品を光らせた。キャッチーなJUJUの主題歌も含め完成度の高い名作と断言したい。シリーズを観ていない人も満足できる珠玉の一作とも言っておこう。
もっと評価されてもよい
■好きなところ
安定の可愛さ。松嶋菜々子さま。
映像美。母親のアパートの再現から、松嶋菜々子の家の壁面まで、すべて。
安定の東野圭吾ワールド。殺人に説得力がある。
■嫌いなところ
過小評価されてるところ。
刑事ドラマのジャンルになってしまい、評価が低く見られる感じがする。実際には相当な作り込みがされている。かなり複雑な内容を、ここまでわかりやすく映像化した監督、素晴らしいと思う。映像美も素晴らしい。
阿部寛の声。
子を捨てる親
東京で発見された死体をきっかけに、複雑にからみあった人間関係が紐解かれていく。
東野圭吾原作の作品は、人間の心理が研究されていて、突拍子もないトリックやキャラ変がなく、とても安心できる。でも子供と縁を切らざるを得なくなった親ほど、悲しいものはない。
も一回観てもいいかな
公開当時を見逃してしまった。
今回テレビで観たのだが、初めは登場人物の人間関係を理解するのが大変だった。
が、それはどうでもいい話...なのかな?
話は複雑だったけど、切なくて、結局最後は泣いてしまった。
(施設の母親は、結局どうなったのだろう?)
俳優陣がしっかりしてるので、余計いい作品に思える。
その中でもやっぱ、俺は、小日向さんが好きだなぁ...
阿部寛さん格好いい
ベストセラー作家原作ということもあってかストーリー自体は面白い。
「映画」としては最低の部類だと思う。
何の面白味のないテロップでつらつらと説明文を載せ、なんでもかんでも言葉で説明してしまう。
映像でみせるはずなのに、どの画をみても面白くない。
安易に映画化するとこういうことになる。
こういうものを「映画」にするから日本映画は衰退していく。
テレビドラマスペシャルとしてやればいいのに。
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