「降りた幕は、悲しみの幕」祈りの幕が下りる時 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
降りた幕は、悲しみの幕
加賀恭一郎シリーズの最終章。
キャッチコピーに“泣けるミステリー”とありますが、確かに少しウルっとくるかも。特にね、浅居博美の子供の頃の逃避行の件とかね、泣けますね。
シリーズ最終章と言う事で、このシリーズでここに至るまでのところが凝縮されている感じがします。エンドロールではなぜか、この作品には出ていない人が登場していたりしますしね。まさに、回想シーンと言う事でしょうか。
阿部寛の演技はすごく良いのですが、ちょっとだけ突っ込みを。って言うか、阿部寛への突っ込みでは無く、加賀の母が仙台に居たと言う設定についての突っ込みです。あの、加賀の母が居たところって、仙台市内じゃ無いんじゃね?塩釜とか、多賀城とか、そういう感じがしたんですけど?違いますかね?河口のすぐ近くに建屋がある街なんで、そういう所かなぁと。
それと、一方の松嶋菜々子。「やっぱ、ちょー美人だな。」と言う加賀のセリフはさておき(笑)、なんか、彼女の演技の良いところが、あまり出ていなかったような気がするんですよねぇ。加賀中心に話が進むので、彼女の演技力を試されるシーンが意外に少なかったかなと。なんか、あまりにも淡々とした感じで、もうちょっと演技を見たかった気がします。
いやぁ、それにしても、浅居博美の話は、悲しい話ですね。この話は、ミステリーと言うより、ヒューマンドラマと言う方が、正しいような気がします。
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