劇場公開日 2018年6月29日

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「ディズニーはスターウォーズを静かに忙殺する」ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー 加齢臭37さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ディズニーはスターウォーズを静かに忙殺する

2018年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最低だったし悲しかった。最悪だ。ディズニーはスターウォーズを殺している。
唯一の救いは、米国で酷評されていることに米国映画ファンは、まだまともだと思えたことだ。
金が全ての娯楽映画の典型。作成者に品がない。そして製作者の熱もない。客に受けることだけ考えた超薄っぺら映画だ。

シークエル・トリロジー以降、スターウォーズはディズニーになったが、現在のディズニーは、派手なだけで金を掛けただけの子供向け低俗作品しか作れない。クリエーターではなく金の亡者となり下がった。創始者W.ディズニーが泣いているぞ。そしてご多聞にもれず、ハン・ソロも腐れ映画だった。

スターウォーズのことを書くとキリがないが、高校2年の夏、待ちに待ったスターウォーズ。帝国座のスクリーンにスターデストロイヤーが登場した、あの衝撃は今も覚えている。
そして、多くのファンがそうであるように所謂オリジナル・トリロジーが幕を閉じた以降のスターウォーズは批判の対象でしかなくなった。

今から40年以上前、スターウォーズ第一作目のILM(スターウォーズのための特撮スタジオ)黎明期の様子がドキュメントされているが、倉庫の片隅で、若きグラント・マッキューンが模型をつくり、ジョン・ダイクストラはモーション・コントロール・カメラの開発しながら、新しい時代の特撮に挑戦したのだ。その若きクリエーター、エンジニアの熱量がスクリーンを通じてきたのがスターウォーズ、オリジナル・トリロジーだ。

スターウォーズの大成功によりILMは立派な社屋と素晴らしいラボが出来たし世界数か所に支社もできた。企業としては大成功だが、あの初期三部作のキット・バッシングを多用したメカを超えるものを作り出せていない。現実に模型として販売されているのは、ファルコン号、Xウィングファイター等々すべて40年前にキット・バッシングでモデリングしたものが、殆どだ。
また、キャラクターもオリジナル・トリロジーのアナキン、ルーク、ヨーダ―、ダースベーター、そしてハン・ソロ以上のものを出現させることが出来ないでいる。

先にも書いたが、米国で酷評されていることが救いだ。(それは日本人大衆より米国大衆の方が映画鑑賞力があることを意味する)それほど心を痛めた駄作だった。

加齢臭37