「すみからすみまで楽しめた」ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー CBさんの映画レビュー(感想・評価)
すみからすみまで楽しめた
自分が感じているスターウォーズらしいスピンアウトでとても楽しめた。
「ハン・ソロ=アウトロー」がどうやってできあがったかがよくわかる話(の最初の編)に、しっかりなっていたんじゃないかな。
「ハン・ソロ=アウトロー」という感覚は、俺にとっては当たり前のように思っているが、俺たちのように、スターウォーズ4~6、特に4を若者時代にリアルタイムで観た世代に非常に強いのかもしれない(50代後半?)。4の終盤で、タイファイターに追われたルークの絶体絶命の危機。そこに、一度は「俺はここまでにして、去るよ」と言ってドライに別れたはずのハン・ソロが、「ハッ、ハーイ」と叫びながら上空から急降下してきてルークを救う。あのシーンは、若者にとっては、本当に印象的なシーンだったからねえ。単純だからこそ、若者の心に浸み通ったのだと思う。
ハン・ソロが巡り合った頼れる兄貴分であるベケット、その最後まで首尾一貫した言動と行動も、故郷で一度は別れ、そして再び巡り合った愛する彼女キーラの行動も、全て、シリーズ4でルークに出会うハン・ソロという人物の性格・行動を作り上げてきた歴史なんだ、ということがよく伝わってきた。そして「俺はアウトローだ」というハン・ソロにキーラが「いいえ、あなたは優しい人」という台詞もまた、真実を伝えている。
スターウォーズシリーズはこういう単純な構図がベースになっているからこそ、俺のようにわかりやすい映画が好きな者にはこの上なく楽しいのだろう。反面、演じている方には単純すぎて気恥ずかしいとか不満足も残るのかもしれない。ハリソン・フォードもハン・ソロに思い入れがあるようには思えないもんね。このスピンオフは、スピーダーでのカーチェイス、酒場的場所での異形の者たち、レーザー銃での撃ち合い、チャンバラ(ジェダイではないからライトセイバーではないが)、そして宇宙船でのカーチェイスと、スターウォーズおきまりのアクションシーンはしっかり揃えているし、あわせて、同盟軍が立ち上がり始める様子や、ハン・ソロとの関係、惑星タトゥーインにハン・ソロがやってくる理由などもわかるよなエピソードが散りばめられていて楽しかった。この作品の描かれているのと同じ時期に、アナキンがダースベイダーになっていったのね。
言い忘れたけど、チューバッカとの出会いと友情は、この作品の中心にしてしっくりくる出来でした。
というわけで、俺にとっては、すみからすみまで楽しめた作品でした。
なお、「(ハン・ソロが不人気だったため)スピンオフ作品は今後制作一時中断」のうわさは。、6/22にルーカスフィルムから「不正確だよ。やってるよ」とコメントがあって、自分としてはほっとひといき。
スターウォーズは熱いファンが多すぎるのか、正直、ディズニーはだめだとか、こんなのスターウォーズじゃない、といった声が多すぎるきらいを感じる。それだけ情熱的なんだろうけれど、観られる状況と観られない状況を選べば、俺は観られる方がうんといいけどな。
CBさん
コメントありがとうございます。
「ハン・ソロ=アウトロー」ってこうやって出来たんだな、という事がよくわかる内容でしたね。アウトローだけど本当はいい奴だという事も伝わってきますよね。