「ドラえもん映画新シリーズにおける新たな名作の誕生」映画ドラえもん のび太の宝島 天秤座ルネッサンスさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラえもん映画新シリーズにおける新たな名作の誕生
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今年のドラえもん映画は当たり。新シリーズになってからのオリジナルストーリーにおける新たな名作の誕生と呼んでもいいのではないだろうか?初期の名作と並べても遜色のない仕上がり。こういうのを待っていた!
今回の悪役(厳密には悪者ではないのだけれど)は、「クレしん映画」の悪役を思わせるような人間味。ただの勧善懲悪で済ませないあたりも、どことなく「クレしん映画」風味な感じもちらほら。しかしながら、映画はしっかりと「ドラ印」になっていて、5人の冒険のワクワク感に加えて、5人それぞれの個性を活かした存在感をしっかりと出されていて、5人全員が揃うことでストーリーがしっかり構築されているのが嬉しい。加えて出来杉くんにミニドラも出てくるオールスターっぷり。これならドラミちゃんも出てきて欲しかったなぁ、なんて。
新シリーズになってからもドラえもんは大好きで、リメイク作品は過去の作品を現代に置き換えて新たな名作に変換することに成功していたものの、オリジナルストーリーになると途端に手垢のついたようなストーリーを二番煎じしたようなものばかりになってしまい、苦々しい思いを何度となくしてきたけれど、今回はひとつの収穫。ドラえもん映画のスタンダードを踏み外すことなく、マンネリになりそうな物語でもきちんとブラッシュアップさせることで、「ドラ印」輝く新たな名作が出来るという心強い証明になったと思う。
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