「うーん^^;」終わった人 TUNAさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん^^;
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最初に卒婚がテーマだと分かるが、主人公夫婦を最後に卒婚にせねばならない無理なプロットになっている。
例えば定年になった館さんに奥さんの黒木さんはやたら冷たくし自立するよう促すかと思えば頼られて引き受けた会社が倒産すると自分勝手だと家を出る。定年前の夫婦関係は一体どんなだったんだろうと想像したくなるが描き方としては仲の良い家族であり美容院で働く奥さんにも理解がありさして文句を言う夫でもない。
後半になって高校時代のエピソードが挿入されるがこれも不自然でやはり卒婚後に故郷の岩手に戻るためなのかと思えてしまう。広末涼子演じる役もほぼ有り得ない設定でさらにそれが甥?の恋人であり家で鉢合わせするのもどこに必然性があるのだろう。要は幕内弁当の如く詰め込み過ぎているのたろう。
出演者には難が見当たらないので惜しい。
東大卒の挫折したエリートサラリーマンなどにせずどこにでもいる普通の人にして仲の良い家族と夫婦だが定年を機に奥さんが美容院で自立するのに対し主人公は何とか第二の人生を模索するが何をやっても上手くいかない。次第に喧嘩が絶えなくなる。奥さんはついに家を出る。
主人公は離婚しようかと深く悩み始める。ふと久しぶりに故郷の岩手に戻ってみると昔の仲間たちに会い生き生きと暮らしていた時代を思い出しそこで生きて行くことを決意する。
奥さんに会いそれを伝える。奥さんもそれを受け入れ卒婚という道を二人は選択する。
最後には奥さんが髪を染めに定期的に岩手を訪れる。こんなシンプルで誰もが共感する内容であればあとは演技者が生かされてくると思うが。
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