劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレのレビュー・感想・評価
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裏切らない名作
待ち望んでいた本作。
何気にYouTubeで検索したらヒット!
ごめんなさい。京アニ😞
久美子が2年生になったオリジナル映画。
予告編、あらすじ通り先輩になり後輩との上下関係でさぁどうなる?という作品。
高校3学年というのは、どの学年にとっても微妙な立場と心情が交錯する。
ましてやクラブ活動となるとどこでも直面する問題を素直にアニメ化している。
途中、久美子と奏のやりとりは高校だけでなく、どの世代でも通じる。
それだけに共感を得やすく、納得感がある。
本作、練習風景は少なく、この人間関係にスポットを当てた作品なので、大会に出るまでの過程は至ってあっさり。
これでいい。
いろんな困難に立ち向かい、共通の目標に向かう高校生の姿言葉には本当に感動を覚える。
最後の部長の挨拶を聞いて胸がいっぱいになる。
さすが京アニ。
次回作も大変待ち遠しいです。
安定のクオリティ!
記録用のメモ
今度こそ!全国金賞取れることを期待します。
それと、久石奏さんが大前ちゃんと対照のキャラでいい味でしたね。リズと青い鳥を見ていたのでオオボエのシーンは感動しました。
悪い点
一つだけ、もっとゆっくり見たかった。端折ってるのが原作見てなくてもなんとなくわかるレベルでした。
誓う!京都アニメーション
吹奏楽に打ち込む高校生たちの青春を描いた同名小説を基にした京都アニメーション作品。
スピンオフの『リズと青い鳥』と、例の事件が起こってからTVシリーズ第1期と第2期を総編集した劇場版2作を見て、非常に気に入り、レンタルを心待ちにしていた。
公開は去年のGW。長かった…。(例の事件があったからか…?)
2年生になった久美子たち。
3年生が卒業し、吹奏楽部にも新入生を勧誘する事に。集まるか不安だったが、前年の全国大会出場効果もあり、予想以上の入部数。
今年の目標は、前年果たせなかった全国大会金賞。
が、3年生が抜けた穴は大きく、1年生ではまだまだレベルに程遠く…。
こんなんで全国大会金賞を目指せるのか…?
しかしこれは日々の猛練習で何とかなるとして、問題がもう一つ…。
取っ付き難く孤立している女子、名字で呼ぶな!の女子顔男子…。
新入生の指導係となった久美子の台詞を借りるなら、「1年生、面倒臭ェ~」。
一癖も二癖もある1年生たち。
中でも問題児は、久美子と同じユーフォニアム担当の奏。
一見愛想が良く、聞き分けも良く、可愛い後輩。が、ふとした時何処か冷めていて、時々相手を突き刺すようなヒヤリとさせる言動…。少々…いや、かなり性格に難アリ。
ますます疲れる…。
今回久美子は、多くの難題に直面する。
全国大会金賞、1年生の指導。
2年生となり、来年に備えてそろそろ考え出さねばならない。進学するか否か卒業してからの事、将来の事。親友でトランペット担当の麗奈はしっかりとプロになるという将来の道を考えているのに、自分は…。
さらに、トロンボーン担当の秀一から突然の告白! 付き合うか否かはっきりとした答えを出せず…。
端から見れば充実した高校青春ライフを送っているようだが、当人からすればプレッシャーと悩みの日々…。
そんな中で、自分は何故吹奏楽に打ち込む…?
今回もコンクールメンバーはオーディションで選ぶ事に。
奏はわざと下手に吹く。実力は久美子ら先輩に匹敵もしくは凌駕するくらいなのに。何故…?
久美子は事情を聞き出す。
奏が遂に本心をぶちまける。やはりあったのだ、暗い出来事が。中学の時…。
頑張るって何?
一生懸命やって何の結果も出せなかったら、周囲はどう思う…?
誰だってそう思う。いつも。
確かに分からない。
だけど、頑張るしかない。
分からないから、頑張るしかない。
頑張ってやっても、ダメな時はある。
全てがハッピーエンドなんてフィクションの世界。
でも、一生懸命頑張って、例えダメでも、きっとそこに、何かある…。
奏の心を開かせる言葉が、久美子自身への言葉にも…。
様々なプレッシャーや難題乗り越え、恋の方にも一応の答えを出し、頑張ってきたこの一年。
全員が一丸となり、コンクールメンバーも決まり、いよいよ迎えた全国大会出場が掛かる地区予選の日…。
完全新作劇場版。
原作小説からはだいぶカットされているかもしれないが、TVシリーズの総編集だった前2作より、とても見易かった。
毎回言ってる気もするが、画の美しさはもう…! 全国…いや、全世界大会金賞レベルである。
瑞々しくて切なくて熱い、等身大の物語。
そんな全ての想いが込められたクライマックスの演奏は、ダイナミックで、高揚感と臨場感に満ち、それでいて繊細で聞く者の心揺さぶる。
劇中使われる曲も「これが私の生きる道」「ボレロ」などバリエーション豊か。クライマックス曲はスピンオフとリンク。
コンクールの結果は…
中盤の久美子と奏の台詞通りと言えよう。
だけど、誰にとっても後悔の無い、最高の演奏だった。
今年はこれで終わった。
でも、私たちの全てが終わった訳じゃない。
来年も…最後の1年がある。
そのフィナーレに、誓う。
まるでMCUの如く、エンディング後にオマケ映像が。
すでに伝えられている通り、“久美子3年生編”の製作が決定している。
何と!部長になった久美子。
果たして今度こそ、全国大会金賞を目指せるか、北宇治高校吹奏楽部!
もう、待ち遠しい!
…だけど、暫く待つ事になるのかな…。
だって、あの事件があったから…。
本当に本当に、こんなに素晴らしい作品を作ったスタッフたちの何人が不条理にも命を奪われたかと思うと、痛まし過ぎる…。
京都アニメーションの皆様には、改めて哀悼の意と、この惨劇を乗り越えこれからも素晴らしい作品を作って下さいとエールを送る事くらいしか出来ない。一ファンとして。
そして、被疑者。
自分も大火傷を負い一時は生死の境をさ迷ったらしいが、今はだいぶ回復したらしい。
それはそれで良かった。
何故なら、そのまま死ぬより、回復したところで死刑にする事が出来るからだ。
この絶対許してはならない被疑者に、二度死の恐怖を!
映画版故に
前二作(テレビシリーズ、劇場版)、スピンオフの「リズと青い鳥」視聴。原作読み終えての視聴。
主人公久美子一年生編が、かなりオリジナル要素を入れて2期26話で作られたのに対し、この二年生編は100分の映画。二年生編の一部を「リズと青い鳥」に切り取ったとは言え、やはり話が飛ばし気味になってしまぅっている。有る意味、こちらの方が原作には忠実ではあるが、流石に100分では短すぎる。1クール13話で有れば丁度良かったのでは無いかと思う。
その辺は色々な大人の事情が有るのだろうから致し方ないとしても、ストーリーの切り取り組み立てが原作組には「うーん」となってしまう。
原作では三年執行部による久美子部長への布石として本人の知らない内に「黄前相談所」なるモノが作られていたが、映画では勿論、一年生に関わってはいるし「黄前相談所」の言葉も出て来るのだが、原作に比べて相談所の活動範囲が狭いので無理に「黄前相談所」のセリフを入れた様にも感じる。他にも中途半端に入れてしまったエピソード、原作と違うタイミングで入れた久美子と秀一の「交際解消」でバランスが崩れている。それだったら、中途半端なエピソードや「交際」そのもの全カットでも良かった気もする。
サブタイトルが「誓いのフィナーレ」であるから、制作時点では三年生編を作るかは未定だった為の脚本だったのだろうが・・・・
また、演出でも時折入れるスマホで撮影したであろうシーンを入れる必然性が全く感じられない。
以上は原作を読んだ上での感想であり、この映画単体しか知らなければ青春ストーリーとしてもっと高評価で良いと思う。
社会過ぎてつらい
上映中社会過ぎてつらくなってしまったため、一部シーンを濁った眼で見ていました。完全にバッドトリップに入った。(その後もう一度見て補いました)
久石奏
この映画を語るにはこの一言で十分な気がしてしまうほど久石奏が様々な起点でした。
久美子との雨の中での言い争いめちゃくちゃよかった。
最後の演奏でリズと青い鳥もユーフォの物語の一部なんだなと感じられる演奏を聴けたのがとてもよかったです。(スピンオフなので当たり前なのですが、それでも)
リズと青い鳥ばかりしばらくユーフォは見ていたので、のぞみぞのキャラデザ見て(あれ、こんなキャラだっけ……?)となってました。みぞれの髪がぼさぼさしてない。
何度観てもいい!
最後の演奏シーンが何度観ても涙が溢れてきます。
観終わった後に続けてもう一回観たいと思える作品は初めてでした!
アニメで描いて欲しかったという声もありますが私はこの劇場版の製作に携わった全ての人に心から感謝しています。素晴らしい作品をありがとう!!
人間関係の描かれ方に注目です
うわーぁ…という人間関係の描かれ方。
なまなましいというか。1年生に入って、なかなかいじわる。
1期2期は必須、リズと青い鳥は未視聴でも大丈夫じゃないですかね。
細かい部分の記憶があいまいので、これまでの作品を見直しました。
今回は続編の劇場版、この後のTV版3期も楽しみです。
漸く観れた・・・
ラスト圧巻の演奏シーン!もうこのクオリティじゃないと音楽アニメを観れない自分がまずいと自覚。2年生編の小説2冊分を映画一本は短いという感想は理解、でもそれ以上にこのクオリティで映像化して欲しい、そうでなければ小説で満足したい自分がいる。自分的には完全に府立北宇治高校吹奏楽部のドキュメンタリー番組な訳で、そもそも全てが映像化されるなんて期待できない、少なくともラスト圧巻の演奏シーンも含めて、絶対必要な断片をある意味4Kに負けてない画面で映像化してくれた京アニに感謝です。と、ここまで言いましたが所謂「リアル」ではないです。あくまで心の中の本当に出したい音が、届きたい音がアニメだから本当に響いている。アニメが素晴らしい理由です。
100分の映画で作った意味
シリーズは全て鑑賞させていただいています
2年生編を劇場版完全新作でやると発表されたとき、続編が見られる喜びと同時に「テレビシリーズじゃないの?」「せいぜい2時間の映画で収まるの?」という疑問と不安が頭をよぎった人は少なからずいたと思います。
結論から言うと、今回の新作映画は「急ぎ足」の印象が強すぎます。
誤解を招かないように先にいい点を挙げますが、京アニにしか出せないアニメーションのクオリティや演奏シーンでの滲み出る細部へのこだわりは今回も健在であり、これらに関しては京アニを褒めるべきだと思いますし、それらを劇場版の音響とスクリーンで味わえるというのは劇場版一二作目と同じように価値あるものだと思います。描こうとしているストーリーや新キャラも興味をそそられるものが多かったです。
しかし、それらのいい要素全てが「映画100分」という枠のせいで台無しになってしまっています。簡単に言えば、「伝えたいストーリーの量に対して時間が圧倒的に足りていない」です。そのせいで、キャラそれぞれの行動が理由もなく突発的に感じられたり、それぞれのキャラや北宇治吹奏楽部全体としての成長にも感情移入しにくくなってしまっています。完全新作を見ているはずなのに、さながら総集編を見ている感覚になります。
視点を変えるならば、映画100分の枠に収める上での大胆なカットが足りなかったとも言えると思います。(が、原作の2年生編はそれまでよりもさらに序盤中盤の伏線が最後に活きてくるストーリーであり、カットがあったとしても映画の枠で表現するのは難しかったとは思います。)
そもそもこのシリーズの最大の売りの一つは、部員同士の人間関係がしっかり濃密に描かれているところであり、それを1年生編を2クールかけて描いたあとに2年生編を100分でやるというのは最初から無謀だとわかっていたはずです。3年生編、できることならテレビシリーズでの2年生編のリメイクを期待します。
工夫を凝らされた映像表現と本格的な音楽
ストーリーは万人向けです。
繊細な人間描写や、演奏シーンの映像は必見、音楽は本格的なものです。
アニメと言うと、漫画的表現で、アニメファン向けの通り一遍の演技しか見られないとおもわれがちですが、
このシリーズは違います。
人生の大事な時期を過ごす若者たちの、感情の機微や自然を描く上で、
観客の記憶が揺り動かされるような表現手法がふんだんに用いられています。
絵でそれをやるのですから、大変な観察力と技術力が必要ですが、世界でも屈指の表現力を持つスタジオの実力がいかんなく発揮されています。
展開が早いため、映像の切り替わりが次々に起こり、結果的に面白く美しい絵がたくさん動いていく贅沢な作りで楽しいです。
声の方も、主人公役の方の演劇経験もあってか、アニメ的な声色を使った演技は外向きの声に留められ、普段の素の声と本当の感情をさらけ出す時の演じ分けなどが素晴らしく、大事な所では本当に直接感情に刺さってきます。
音楽は吹奏楽の関係者をして、これが吹奏楽曲だよ、と言わしめる、各パートの見せ場がふんだんに盛り込まれた本格的なものです。
楽器の操作なども、研究を重ねた上で描画されています。
打楽器の演奏など、あの「セッション」でも無かった絵があったと思います。
ストーリーは、シリーズ毎作ごとに、原作者の過去の経験に基づいた等身大の人たちの群像劇を、巧緻にまとめて一つの大きなメッセージを作っています。
目指すものへの憧れと不安、努力と消耗、葛藤、競争、いくつになっても、誰にでも起こり得る出来事を、逃げずに丁寧に描くことで、見る側に自分の解答を促す作りは変わっていません。
どこにでも居る人達が、真摯に丁寧に前向きに関わり合えば、こんな人生の糧を得る事が出来る。
そんな素晴らしい気持ちで館を後にできるシリーズです。
これを期に、「ようこそ北宇治吹奏楽部へ」、「届けたいメロディ」、「リズと青い鳥」の鑑賞もおすすめです。
面白かったのでテレビアニメ化期待
今回は久美子が二年生に上がってのお話。物語的には響けユーフォニアムの第二部にあたるお話です。一応リズと青い鳥未視聴での鑑賞でした。問題なく見れましたが見ていた方が良かったのかもしれません。
中身に関してはあまり触れずにお話しようと思いますが、第一部のように盛り上がる箇所自体は多くなく、演奏シーン控えめ人間関係盛り盛りの群像劇なので、演奏シーン楽しみで行くと期待外れになるのかもしれません。今回に限って言えば完全にテレビアニメ向けのお話だと思うので映画としては個人的にはイマイチかなぁ。ただ下手なアニメ映画見るよりかは遥かに面白いので間をとって3.5ですね。
京アニさんはどうするかわかりませんが、テレビアニメで1クールかけてじっくりやるべき作品だと思います。もっと膨らませるところはあると思いますし、リズ未視聴な私的にもやって欲しいところ。ただ2クール掛ける内容ではないかなぁ。むしろ2クールだと途中見るのが辛くなりそう。
「リズ鳥」の後で無ければ
「劇場版響け!ユーフォニアム」シリーズ最新作にして完全新作。相変わらず部活群像劇ものとしての完成度は高く、安心して見れる出来です。もし本作を1作目「北宇治高校吹奏楽部へようこそ」の次に鑑賞していれば、さほど疑問もなく楽しめたかも知れません。
ところが本作は劇場版4作目。2作目の「届けたいメロディ」では田中明日香を始めとした3年生部員の卒業というフィナーレを真正面から描ききり、3作目「リズと青い鳥」では、鎧塚みぞれと傘木希美の2人の関係性にフォーカスを当て、繊細な心の機微をすくい取る上質なフィルムに仕上げていました。それだけに本作における、多数の登場人物に目配せした総集編さながらの作りには、戸惑ってしまったというのが正直なところです。シリーズを通じて、徐々にキャラクターの心情へとフォーカスしていったカメラを急にズームアウトされたようなもので、鑑賞するこちらの視座が定まらない・・と言ったところでしょうか。
いいカットも少なからずあるだけに、TVシリーズとして作られなかったのが返す返すも惜しい。仮に次回作(久美子世代の3年生編)があるのならば、今回のように劇場版ストレートにはせず、TVシリーズとして企画が通る事を切にのぞみます。
青春の感情がいっぱい
本作も、とても「ユーフォ」していた。
吹奏楽部を通じて、思春期に味わう様々な感情を丁寧に、鮮やかに描き切っていた。恋愛、好きな友達と苦手な友達、ちょっと特別な友人関係、自信をもって人生を語る親友と、先の見えない自分の将来。
そういう、不安定で、揺れ動く個々の感情がいっぱいに、そして魅力的なキャラクターを通じて丁寧に描かれるのが、今作の魅力だと思う。
ここまで、いろんな感情を実写で盛り込むと、どこか胡散臭いというか、気色が悪いと思うんだけど。
アニメ映画だからこそ、いろんなトラブルや心理描写が、そこまでストレスなく入ってくるんだよね。
全体を通じて、やや、駆け足な感は否めない。ただ、それにも余るほど、一人一人のエネルギー、思いっきり青春時代を生きていくことへの趣が伝わってきた。
特に、好きなのは、久美子と奏がやり取りのシーン。
雨の中、逃げ出してしまう奏を、久美子が走りながら、追いかける。
ある種、すっごくベタな絵面なんだけど、京アニのきれいな風景と、黒沢ともよのリアルな温度感のある叫び方が、なんだか心に刺さるんだよなぁ。
部活を一生懸命やったって、何になるのか。
何かに取り組んだことがある人なら、必ずや思ったことのある疑問だろう。
それに対する、久美子の答えはとてもシンプル。
「もっとユーフォがうまくなりたいから」
この、本能的で、純粋な欲求が強いんだよなぁ。。。
日々への意味や意義、原動力を失っている営業マンには刺さる言葉である。
今、やってることの先に何があるかなんて、分からないけれど。
自分が実践できる精一杯の「正しさ」と「もっとうまくなりたい、上に行きたい」という感情を大切に、生きていきたいと思う。
ああー、京アニさん、三作目もお願いします~~。
尺不足感はあるがそれでもレベルは高い
前3作に5点をつけましたが、本作は一歩及ばず。
でも相対的にはレベルの高い1作になっていました。
仕方がなかったとはいえ、やはり詰め込みすぎ感は拭えず、色々作品やらキャラを知っているうえでのファンムービーになっているのは残念。しかし、ユーフォの展開が続いてくれただけでも御の字ではあるので、複雑な気持ちではあります。。。
原作のストーリーも色んな感情を積み重ねた上であの結末になるという綱渡りな構成でもあり、今回の詰め込み感には食い合わせが悪かった。
とはいえ、次回作も勿論楽しみに待ってます!
☆☆☆★★★ ∑(゚Д゚) はて?今日からフイルムセンターで始まっ...
☆☆☆★★★
∑(゚Д゚) はて?今日からフイルムセンターで始まった、深作欣二特集へ行くつもりが…俺は何故ここへ?
原作未読。アニメ版はたまたま見たseason1の3話で少しピンと来て、youtubeにて追いかけ鑑賞しseason1は制覇。
本当は違法だったのかも(´-`)
しかし、未だseason2は未見。
ちなみに『リズと青い鳥』は鑑賞済みで、簡単な感想も投稿済み。
「多分season3の総集編だろう」と思っていた本作品。どうやら映画完全オリジナルらしいのを知り、今後の予定を考えると今日観ておくのが最良か?と、急遽の鑑賞を決める。
まあ個人的に、深作はそれ程には好きでは無い…ってのも有るのだが!(安価で纏まって珍しい作品を観れるのは魅力だが)
『リズ…』は観ていたものの。season1を観たのは、はや2年前くらい。流石に、顔と名前に担当パート等を思い出すのに時間が掛かる。
どうやら久美子を中心とした低音パートに、新たに入部して来た4人の新入部員。それと秀一等との関わり合いが、主な話の中心。
この4人の新入部員が久美子にとってはなかなかの曲者揃い。多少の悩みの種になるも、生来の人への当たりの優しさ等で、少しずつ人間関係を築いて行く。
その辺りはseason1から(season2を未見なのですが、おそらく…って事で)続く久美子の人間性で有り。反面で弱点にもなりうるのは、久美子による回想場面で、あすか先輩から指摘されていた。season2を未見の為に、このあすか先輩と絡む、前後の詳しい様子が分からなかったのは残念。でも、シリーズを観ていた方が良いのは当然ですが。特に見ていなくとも、おいてきぼりを喰らう事にはならない様な配慮はされていた様に感じます。
4人の新入部員それぞれが持っている不安に悩みや苛々と言った問題点。作品が進んで行く内にそれらの悩み等は、案外と簡単に解決して行く。
ただ1人、奏を除いて。
奏は、登場当初は何の問題も無い女の子に見えるが。作品中で少しずつ《小悪魔》キャラの匂いを漂わせて行く。
そしてやがて観客は知る。
奏は、この作品に於いては麗奈なのだ…と。
season1での麗奈にあたるキャラとしての立ち位置が、やがて奏で在るのに気がつく。
初めてseason1を観た時に、(確か第8話だと思うのだけど)それまでの流れと比べて、突如として中身の雰囲気が変わった。麗奈と久美子との間に存在していた【壁】そして【和解】
だがその裏に感じた在る感覚が。
久美子には秀一とゆう、近い異性の存在が在りながら。そこに恋とゆう、淡い感情が生まれないのを不思議に感じていたところでの、お祭りを背景の麗奈とのお互いの感情のぶつけ合い。
どことなく女子高生特有の百合っぽい雰囲気を、思わず感じたのをはっきりと覚えている。
別に《好き》な訳では無く《憧れ》とも違う。それでも、相手の事を想うが故に醸し出される感情が、おそらくその様な雰囲気になっているのだろうと思う。今回はそれが久美子と奏との間にほんの少しだけ香らせていて。その様なアプローチが、このシリーズの人気になっている要素の1つなのだろう…とも。
(設定上)あれから1年。同じお祭りの日。
未見のseason2で何らかの進展が有ったのだろう。秀一との関係は少し進んでいた様な感じだったのに。この日を境に又しても…。つくづく男っ気を排除しようとしている気もするが(-_-)
それがオタク心を刺激させるんでしようか?京アニさん。
『リズと青い鳥』が好きな人ならば、最後にそれまでの練習の成果が試されるコンクール場面。
楽譜通りに響き、奏でられ、映る1人1人の表情にグッと来る筈。
その結果が出た後で、その想いを久美子にぶつける奏。
青春とゆう名の下に描かれるのは。短い間に生まれ、いずれは消えて無くなるシャボンの泡の様に。淡く脆いが、儚くも美しい一瞬の風の様に。
作品中で幾度となく描かれるスマホの動画。
それが何を表しているのかが分かるエンドクレジット後の秘密。
どうやら、新部長のもと。青春の汗と涙は報われた…のかも知れない。
素敵なエンディングでした。
2019年4月23日 TOHOシネマズ上野/スクリーン7
シリーズ独特の青春の苦さ
「頑張るって何ですか?」という奏の問いに自分自身ドキリとした。吹奏楽部ではないが、自分でもどこか結果が出なければ頑張ったとは言えない、と思ってしまうときはあった。
このようにテーマも胸に刺さるものだったが、やはりアニメと大きく違うのは音だと思う。実は映画ではなく北宇治のコンクールなのではないかと錯覚してしまうほどの没入感も素晴らしかった。
そんな素晴らしい演奏をしても、目標に届かないのはこの作品らしいと感じる。
初めての人でも十分楽しめる作品だが、前作を見るとより面白さは増すと思う。
全90件中、21~40件目を表示