「☆☆☆★★ マイケル・アプテッドは以前に、007シリーズで監督をし...」リズと青い鳥 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ マイケル・アプテッドは以前に、007シリーズで監督をし...
☆☆☆★★
マイケル・アプテッドは以前に、007シリーズで監督をしており。言ってみれば、今回の作品はその女性版…と言えなくもない。
最近では『アトミック・ブロンド』や、『レッド・スパロー』等が有り、多少の既視感は否めないか?
そして、前者2作品を含め。どれもこれもその内容には、裏切り有り。どんでん返し有りで、二転三転四転…と果てしない。
前者2作品の主人公は、過去には一瞥もくれずに前に向かって突き進む強い女性像としてのキャラクターだったのに対して。この作品の主人公は、過去の出来事から自身の《責任》の呪縛に囚われており。それは一見すると、【人間的】には見えるものの。作品中に於いて、自身の為に死んで行った人を悲しむ様子が、今ひとつ薄い(様に伺われる)面が有り。その辺りが、主人公のキャラクター及び。作品としての弱さに繋がっている様な気がしてしまう。
交わされる視線。上履きの色で表現される上級生と下級生との関連性。
主人公2人の会話は、ハイソックスの色の違い。脚の組み方・上履きの脱ぎ方・目線の動かし方等の違いで(勿論喋り方も)性格を表し。
また画面背景のボカシ方・風にそよぐスカートの袖や髪の毛等…。
観終わった直後には気付かずにいたのですが、時が経つにつれジワジワと心に響いて来ています。
2018年4月26日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン4
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