ベイビー・ドライバーのレビュー・感想・評価
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襲撃も逃走も選曲が先
新しい。 新しいの根拠はAnsel Elgort。 The Fault in Our Starsで初めて彼を見たとき、なんか拍子抜けするほど普通な青年だな、と思った。スターのオーラがなく、とりわけイケメンでもない。演技は申し分ないが、印象は軽かった。のっぺり型の色白で、学園ドラマの配置でいえば、長身のギーク、いじめを被る側、セリフは僅か、といったところ。 そんなAnsel Elgortが、この映画でブレイク/スルーしている。製作陣が彼の持ち味を引き出したのか、彼がその境地を拓いたのか、映画ではその両方が同時に作用している。スター性が感じられなかったAnsel Elgortに、とてつもないスター性を見い出すことができる、ばかりか、今まで出会ったことのないヒーローに出会える。 その発見が、新しい。 新しいの根拠がもうひとつ、音楽。 冒頭のクレジットから、バックサウンドとBabyがシンクロする。 Babyが聴いている楽曲がそのまま映画音楽になって、彼がスペクトラムのように動く。 ほぼミュージカルといっていい。突如、歌い出されるミュージカルに違和を感じる人でも、これなら乗れる。 これは新しい。そして楽しい。 幼少に負ったトラウマ。殺伐とした外界と向き合うために、サングラスで目に蓋をし、イヤホンで耳に蓋をし、そのフィルター越しにBabyの世界はある。 会話をエフェクトしたダブステップみたいなのを録りためている。 ipodの親指操作が華麗。 聾唖のJosephを介護しながら、組織犯罪の片棒担ぎ。 音楽が最優先。 襲撃も逃走も、選曲が先。 強盗、カーチェイス、銃撃戦。アクション映画の旧弊なエレメントが、個性的なヒーローと、ミュージカルエッセンスによって、新しく映える。 2も3もいけそうな金脈だと思います。
ミュージカルなカーアクション
新しくできたTジョイ横浜のドルビーシネマを堪能したく初鑑賞。
期待してたより非常に面白く且つドルビーサウンドとマッチして興奮を与えてくれる作品だったように思える。
カーアクションに重きを置くと少し物足りなさはあるが、作品内で流れる何十曲の音楽とカーアクション、銃撃戦を合わせながら楽しめる他のアクション映画とは差別化した楽しみ方ができるオリジナリティーに溢れた作品ではないか。
ストーリーはありきたりで突っ込みたくなるシーンも多々あるが、ベイビーとデボラの恋愛描写がそこをマイルドにしてくれる見易さはある。
作品内容とは少しそれるがこの頃のリリー・ジェームズって物凄くキュートで見てるだけで惚れ惚れする。
ドルビーシネマとマッチした作品で非常に楽しませてもらった。
軽く見れる
ベビーフェイスのアンセル・エルゴートが純粋なベイビー役にとても似合っていた。 里親のジョー、仲間グループのドク、バディ、ダーリン、バッツも良いキャラ。ケヴィンスペイシー良い人だなと思ったらやっぱりかって感じ。 バディとダーリンの仲も良かった。ダーリン綺麗でかっこいい!バディもダーリンも良き理解者だったんだけどなぁ。 バッツはジャンゴ役だったジェイミーフォックス! ラストは1番良い終わり方だと思う。 流れる音楽を知ってたらもっと楽しめただろう。 監督した映画がほぼヒットしてるエドガーライト天才。 ベイビーは音楽の歌詞やテレビのセリフを引用して会話する事が多い。途中家でジョーとテレビを見ている時にモンスターズインクやファイトクラブが写った。ドラマ?の中の男の子が言った「You are beautiful」はベイビーがデボラに初めて会った時に引用した。モンスターズインクの「Never, you and me are team」は最後ドクに助けを求めた際に引用した。ドクは甥が見てるからそのセリフに気付いた。
イギリスロックと逃亡劇
冒頭5分では音楽と進行して犯行が進み、カーアクションが広げられるが、 テンポの良さと今後のストーリーを暗示させるつかみが手際よく語られる。 この映画では終始音楽が流れる作りになっているが、主人公の気持ちと犯行がシンクロした際には音楽が流れ続け、 ネガティブな感情が湧き出ると同時に音楽が止まる。 また、ストーリーは逃し屋という仕事から逃亡するというお洒落なテーマだが、ラストは逃げることをやめ、未来に希望を持たせる着地が映画にも気持ちよく収まっている。 配役と音楽について、犯行仲間はジェイミーフォックスとケビンスペイシーと、ゴリゴリのアメリカ人だが、 ヒロインと終盤流れる音楽はイギリスの世界が使用されている(ソウルミュージックやジャズからイギリスのロックに移り変わっていく過程と、主人公の逃亡劇が重なるところがまたうまい)。 ケビンスペイシーが国境を越えろとセリフで言うが、国の配役や音楽を変えることで逃亡の世界を広げている。 たた、ヒロインを危険な目に合わせる必要性に疑問を持ったのも事実。
好きな女の為に生きると決めた!!
出だしの赤のWRXが格好良過ぎたので、本編の他の走行シーンは物足りなかったです。中盤に不穏な空気になっていく感じが、個人的にはとても良かったです。台詞のタイミングや銃声がBGMとリンクして面白いので、他の映画も真似して欲しいです。終盤のボスの反応も物足りないし、ラストはこれで良かったのでしょうか。好きな女の為に生きると決めた、一点のみの映画ですが、そこが良かったです。
主人公が天才である、切ない理由。
・なぜ主人公は天才的なドライバーなのかという理由が切ない。
・両親の事故死で生きていくために、車上荒らしで生計たててたところ、ヤクザの車を荒らしちゃって、弱みにつけこまれて徹底的に利用されまくる。
・利用されまくってるうちに、天才的なドライビングスキルが身についた。
・この不幸出発のシナリオ設定が、マーベル風味
・里親おじさんの「グッドラック」が泣ける。
・ベイビーと名乗る理由も切ない
・母がベイビーと呼んでくれていたから
・母がくれた初期型ipod
(ipodの丸いとこってあんな綺麗にバコーンって取れるんだなあ)
・世の音楽は、「ベイビー」という歌詞がついたものが多いから、そういう音楽を聴くたびに母に呼びかけられた感覚を呼び起こしている
・音楽を聴くのは耳鳴りから逃れるためってのもあるけど、逃げ場のない現実から逃避するためでもあるし、母の存在を感じるためでもあるっていうのが切ない
・いつまで経っても初期型の形式のipodを使ってるのが粋。
(メルカリとかで中古のやつ買ってんだろうなあ)
・こういう切なくて粋な要素がふんだんに盛り込まれてるから、ただ単にカーアクションがすごいっていうだけにとどまらない魅力がある。
・諸悪の根源でもあるヤクザと主人公との父子的な不思議な絆も切なさがある。
(ヤクザの死に方がバチコーン行き過ぎてたのには笑っちゃったけど)
・ヤクザの、子供に悪事を習得させるスキル高すぎだけど
・映像と音楽とのシンクロは、事前にどの楽曲を使うのか決めてないと難しいから、かなり緻密に組み上げられてるし、音楽愛が溢れてる
・カードライブと音楽っていう、誰もが体験したことがある普遍的な要素からよくここまで膨らませられたもんだ!
映像と音楽が見事に融合した世界。冒頭から引きこまれました。
劇場公開時に見逃してしまった作品です。
ネット配信で観られるようになっていたので鑑賞。
予想していたのとは違いましたが、心に残る作品でした。
車の運転と音楽。
それが調和してリズミカルに躍動。 うん。良い感じです。
一方、ストーリー。
こちらの考える通りには進まない というか
進展予想が微妙にずれる というか
ハッピーエンドで終わって欲しいけれど
バッドエンドなのかもしれない
そんなモヤモヤを感じつつも
最後まで画面から目が離せませんでした。
エンディングにも納得感がありました。
ベイビーが、災難から逃れられるように助けた人達が
裁判では弁護してくれてました。 良かったね
終わってみれば、あっと言う間の2時間でした。
で
リリー・ジェームズ ♪
今作では大人しいヒロインか と思っていたら
最後の場面では
ベイビーとのコンボ技でラスボス撃破。 おお
彼女にはアクティブな方が似合っている気がします。
※ エリザベスだったら一撃で粉砕しただろうに などと
別の映画のことがアタマをよぎったり
( ↑ 「高慢と偏見とゾンビ」 四姉妹の次女 戦うヒロイン)
余談です
音楽無しの運転
ラジオの電波も届かない山の中
夜間ひとりで運転中
カセットテープが絡まって音楽再生できなくなったことが…
暗闇と静寂が
あんなに怖く感じたことはありませんでした ホント
30年以上前のお話です 遠い目
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
音楽と人生!
ドクが好きだよ!!!!ラストグッときたあとの死体蹴り(文字通り)が激しい…悪いことは出来ねえなあ〜それでもあなたベイビーは可愛かったんでしょ?ちょっと支配欲求の強い父親的な…たまんねぇな〜!好き!!
BS朝日吹替版鑑賞。あまりに面白そうなのでカットしまくりってわかっ...
BS朝日吹替版鑑賞。あまりに面白そうなのでカットしまくりってわかっていながら録画。 本当に面白かった。カーアクションはもちろん、音楽もお洒落、そして素敵な恋愛映画でもありました。 男も女も楽しめる恋人同士で見たい映画ってとこかな。古い作品かと思ってたら、めちゃ最近なのね。もっと私が若かった時に作っておいて欲しかった(笑) 字幕ノーカットでまたしっかり鑑賞したい。
music
BGMとのシンクロ率が高く見てて気持ちがいい。英語に堪能だったり、音楽に造詣が深い人とかが見ると予想以上に楽しいんじゃなかろうか。
ただ、そのどちらでも無い俺が見ると…ん、まぁ楽しいか、止まり。
カーチェイスは超絶カッコいい。本人が走らせてんのかと思うような処理もしてあってテンションが途切れる事もない。
恋愛に絡むストーリーも悪くない。
なのだが…全体的には寄せ集め感が強くあり、音楽とのシンクロを接着剤にして構成されたようにも見えた。
車と音楽のミックス
リズムと映像のミックス感に魅力を感じる方が多いと思います。見てて楽しいアクションですね。アクションものやレース物はあまり見ないのですが、この演出は好きです。 展開も良く、主人公の変化やキャラ立ちも裏切りません。定番の真ん中をいくような作品だと思います。 だからこそ他の定番作品よりも派手さはなく見劣りする点もありますが、キャラクターの素朴さや境遇に共感できる点も多くカーアクションも素晴らしいものがあるので高い評価も頷けます。
てんこもり
カーアクション、音楽、ストーリー。 どれも質が高く、特に場面と音楽の連動性は他に多くは見ない特例かつ、スタイリッシュ。 見ていて気持ちがいい。 綺麗に起承転結があり、悪くていい奴もいて、悪くて悪い奴、良さそうで悪い奴、良さそうで良いやつがいる。 全く飽きる瞬間がないし、キャストも良い。 ハラハラと安心感が同居する良い映画だった。
とにかく最高だった
・設定と映像と演出と非の打ちどころがない映画で最高だった。終始、音楽とカーアクション、銃撃、犯罪と主人公の繊細さとがとても良かった。
・カーアクションのシーンが凄く良かった。
・主人公が多分、遊び半分で犯した車泥棒が原因で借金を背負って嫌々やっているが故にまきこまれてしまうというのと、事故によって耳鳴りが止まらず終始音楽を聴いているっていうのも秀逸。何となく録音して音楽を作っているっていう変わった趣味もただ集めているだけじゃないセンスに驚いた。
・ウェイトレスのデボラがとても魅力的で良かった。妹はメアリーで曲がいっぱいとかセリフもすごいなぁと思った。見覚えあるなぁと思ったらイエスタディにも出てたリリー・ジェームズだった。イエスタディを観たときにも魅力的だなあと思ったけどこちらも負けず劣らず魅力的でとても良かった。さりげに二人とも影のある境遇で幸せになってほしいと思った。
・クライマックスのシーンがとにかく最高だった。バッツが一番厄介なのかと思ったら早急に死んでそうきたかと驚いてたら次々車を盗んで逃亡しているシーンもBGMともに良くて凄く良かった。
・元株屋の男がラスボスとしての戦いのシーンも最高だった。とくにブライアン・ロックの所は元株屋のBGMだけど伏線もあってうおおっと思った。立体駐車場でのバトルで一番熱い戦いだった。
・大切なものを取りに行くと母親の歌声の入ったカセットテープを取りに行くというのが良かった。
・最後に警察に捕まって、裁判でベイビーは人間として信用できるといった証言をしているシーンは目頭が熱くなった。最後にマイルズと本名が出てきてベイビーじゃなくなったという意味だったのだろう。とにかく最高だった。
とにもかくにも車
カーアクションすぎました。ほんとに。
車のPR映像だとしたらかっこよすぎるほどに。
そして音楽。ずっと鳴ってたような気分。
浸れたし、エモかった。
ストーリーはなんだろう。
難しい。ストーリーだけで見るなら平凡。
ただそれぞれ人物の個性が強い。
主人公はとても純粋でイイ人。
婦人から車を盗んでもバックは返す。そして謝る。
ずっとイヤホンしてるから最初は謎が多い。
原因は耳鳴り。音楽で消える。
運転がめちゃくちゃ上手い。かっこよすぎる。
でも結局デボラは不幸にしかなってなくないか?
彼を愛した上でなら分からないけど、あの短期間でそこまで入れ込めるかな?とも思ったけどそこは恋は雷なのでね。彼女はもう彼なしで生きられないと思ったとしましょう。ただ最後までついてくのは分かる。マイルズは本当にそのくらい良い人。
あとボスも何で最後裏切ったマイルズを庇った?仕事柄そこまで同情とか信頼とかクソくらえじゃないの?とも思ったけどここもマイルズの人柄かな?
名シーンといえるものはいくつも生まれます。
特に最後の警察に捕まる直前。
住む世界が違うとデボラに告げ、車のキーを川へ弾く時なんかは美しすぎた。
このようにストーリーよりもエモさに注目して欲しいロックな映画って感じです。
カーアクションと音楽の融合最高だけど‥
カーアクションと音楽の融合が最高と聞いて、期待値大で観た本作。評判に違わぬスンゲードラテクを今まで見たことのない角度から撮られてて、そこに絶妙な音楽。車シーン以外でも選曲が凄すぎ。スタイリッシュクライムムービーでありながら、現代的なミュージカルなんでしょうね。面白かった、スカッとした。 とは言え、好みの問題なのだけれど、あんまり後に残らなかったなぁ。時間を割いてもう一回観たいかと言われればNO。時代とともにスルリと過ぎ去ってしまうような感覚でした。
サイモン・ペッグがいない
おもしろかったです。音楽のビートに乗りながら観ることができます。 ただ、他のひとが絶賛しているほどのポイントは僕には見つけられなかった。やっぱりエドガー・ライトにはコテコテのコメディをつくってほしい。サイモン・ペッグのいないライト作品なんて、ものたりない。
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