「音楽とカーアクションの融合」ベイビー・ドライバー REXさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽とカーアクションの融合
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音楽とカーアクションがマッチしていて、最高。
心の傷から耳鳴りがやまないという弱点を持っているが故に、常に音楽を聴いていて読唇術とドライバーテクニックを身につけているという設定が、面白い。
ベイビーだけではなく、音楽と深く結びついている場面が盛りだくさん。養父は耳が聞こえないが振動で音を楽むし、運命の女性は歌を口ずさみベイビーを虜にする。
ベイビーが逃がし屋の仕事ごとに音楽を選び、その秒数で時間あわせをする場面も、思わずニヤリとしてしまう。しかし母親譲りの音楽好きが故に、趣味で録音していたテープがトラブルの種になってしまうのだが。
最終的にトラブルメーカーのバッツではなく、ベイビーを対等に扱ってくれていたバディと対立することになってしまって、少し残念。その辺、各キャラが予想のつかない行動をするのも、類型的なクライムアクションから一つ飛び抜けた作品といえる。
とにかく最後でハラハラしどおしで、アメリカンニューシネマのように、蜂の巣にならなくてよかったと心底胸をなで下ろした。
暴力を嫌うベイビーの人間性が、最後救いとなって良かった。
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