「「ブライトン・ロック」は俺も好きだぜ!」ベイビー・ドライバー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
「ブライトン・ロック」は俺も好きだぜ!
音楽映画と言ってもいいくらい、映像とBGMがシンクロしているスタイリッシュなクライム・アクション映画でした。幼い頃に事故で両親を亡くし、後遺症としてずっと耳鳴りがする主人公ベイビー(アンセル・エルゴート)。だけど、音楽を聴いていたら耳鳴りは消え、天才的なドライビング・テクニックを発揮する。冒頭から赤のスバルWRXで素晴らしいカーチェイスを見せてくれます。
しかし、強盗団という悪の世界。ベイビーの里親でもあるジョー(CJ・ジョーンズ)は稼いだ金を“汚れた金”だとして受け取ろうとしません。一瞬、モーガン・フリーマンかレイ・チャールズなんじゃないかと思いましたが、レイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスは強盗団の仲間です。なんとか借金を返して、強盗団を抜けようとするベイビー。ダイナーのウェイトレスをしているデボラ(リリー・ジェームズ)と出会い、辞めたい気持ちは本格的に。
ベイビーの趣味も人の会話をサンプリングしてそれを切り貼りして音楽を作ること。いつもはiPodかウォークマンで音楽を聴いているのですが、作った曲はカセットテープに録音。このデジタルとアナログのギャップもなぜかオッサン心をわしづかみにする。音楽は常に映像とうまくシンクロさせ、かかとをコツコツと叩くところなんて短いシーンにも心躍るのです。
死体の入った車を片付けて足を洗ったかと思っていたのに、守りたい人が増えてしまったため脅迫され、最後の仕事へと誘われるベイビー。ホトケのようなドク(ケヴィン・スペイシー)の表情が豹変する瞬間でもありました。最後の仕事は郵便局。下見に行かされたベイビーは窓口のおばちゃんと顔見知りになってしまう。強盗本番にはバッツ(フォックス)が警備員を殺しちゃうもんだから、人殺しが嫌いなベイビーはそのまま車を走らせてバッツを事故死させる。それに怒った強盗団のバディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイザ・ゴンザレス)と仲間割れ。そこからは彼らから、警察からの逃亡劇。ベイビーのサングラスの片目が割れ、『俺たちに明日はない(ボニー&クライド)』へのオマージュも感じられる展開。
強盗団は誰も本名を名乗っていなかったのですが、バディの本名はジェイソンと判明。死んだと思ったのに死んでいなかった!という恐ろしいクライマックスでは『13日の金曜日』だとしか思えません(笑)。ここで登場する音楽がクイーンの「ブライトン・ロック」♪。まさかギターソロの部分まで使ってくるのかと感涙もの。上映前の『アトミック・ブロンド』の予告編では「キラー・クイーン」が同じように映像とシンクロして使われてたので、今日はもうクイーンデイです。
裁判での証人発言もちょっと見どころ。9to5のおばちゃんも印象に残るようになっています。
今晩は
博識にいつも驚かされます。
「俺たちに明日はない」
観たんですけれど、
サングラス片方のレンズおちてましたか?
ジョン・ハムの役名はジェイソン?
あー、ほんとに書いてありました!!
それで死なないんですね、しつこい程。
奥が深いですね。脱帽です。
お邪魔しました。
すみません、誤操作ですw
エイザ・ゴンザレス、ワイスピ・スーパーコンボに出てたでしょ。ロシア・マフィアの女ボス! も少し派手にメイクしてくれないと、分からないってw