真っ赤な星
劇場公開日:2018年12月1日
解説
国内外で注目を集める新鋭・井樫彩監督が、孤独を抱える14歳の少女と27歳の女性の愛の日々をつづったラブストーリー。田舎町の病院に入院した14歳の陽は、優しく接してくれる看護師の弥生に特別な感情を抱くが、退院の日、弥生が突然看護師を辞めたことを知る。1年後、陽は街中で偶然にも弥生と再会する。しかし彼女は現在、男たちに身体を売って生計を立てており、過去の優しい面影はすっかり消えていた。学校にも家にも居場所のない陽は、引き寄せられるように弥生に近づくが、弥生には誰にも言えない悲しい過去があった。孤独を抱える2人は、弥生のアパートで心の空白を埋める生活を送りはじめるが……。陽役を「みつこと宇宙こぶ」の小松未来、弥生役を「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ」「娼年」の桜井ユキがそれぞれ演じた。
2018年製作/101分/PG12/日本
配給:「真っ赤な星」製作委員会
スタッフ・キャスト
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2022年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
開始5分で「あ、これダメなやつだ!」と分かった。
一応最後まで観たが、思った以上の酷さだった。
よくある監督の自己陶酔映画。
撮っていて自分に酔っぱらっちゃっている。
狙って撮っている感がマジ胸糞悪い!
監督の「イイだろう!?この感じイイだろう??」
という心の声が観ていて感じる。
ここまで監督が自己陶酔している映画を久々に観た。
見終わった後の不快感たらありゃしない!
終始重々しく、辛い作品ではあったが、脚本は丁寧だなという印象で、重いからこそ最後の朝焼けが救いに感じられて光の感じも良かった。もう少しテンポがあるともう少し見やすくて良いのかなとは思った。
2020年12月21日
iPhoneアプリから投稿
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パラグライダーの降下地点の奥行きある緑、青い空、天文台のドームを開けた星空のシーン、薄暗さや暗闇の使い方、雨降る窓に干された下着…惹かれる撮り方がたくさんありました。
物語としては、一つのテーマに着地させる為に作ったというより、恐らく自身の内面に渦巻くものを作品に落とし込んで昇華させたのだと思います。商業映画は巷に溢れているので、こういった動機の作品を見ると感情を刺激されますね。
陽の心を想像すると、「マイノリティ」という括りでもなく「愛」と呼ぶには少し違和感のある、不思議な感覚になりました。客観性の無い愚直で不器用な愛を、自分が大人になるにつれて抑え込むようになってしまったのかな…。独占欲も時には美しく見えるものですね。
2人は一緒にいてもきっと苦しいんだろうね。刹那を生きる事でしか幸せだけに浸る事はできない、そう思わされた映画でした。
ラストシーン、弥生を無言にしたところが一番好きかもしれない。それは優しさなのかも。恋の儚さも終わりのあっけなさも知っている大人なんだろうな。
2019年12月22日
Androidアプリから投稿
余計な説明がないからこそ、彼女たちの気持ちに感情移入することができた。
自分の苦しい気持ちに無自覚だけど誰かを求めて寄り添う陽と、
自覚しているからこそ他人を突き放さないとバランスを崩すことを知っている弥生。
二人に共通しているのは、心の奥に詰まっているなにかをうまく消化できずに藻掻いているところか。
あのどうしようもない世界から抜け出せない感じは、青い鳥文庫の小説を思い出した。
汚い世界をきれいに描いていると思う。