blank13のレビュー・感想・評価
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どこにでもあるような 家族の風景
ロクでもない父親とその家族の物語。家には日々借金取りが押し寄せ、働かない父親の為に母親が寝る間も惜しんで働くというよくある設定だが、その父が13年後亡くなる。 今まで父親を憎み続けた家族は、13年という時を経て、父親の意外な一面を知ることになる。 70分という短い映画なので、あれっ、ここで終わりかっていうエンドだが、笑いあり、涙ありの内容になっていて中身の濃い作品だった。
映画作りは難しい
キャストは超良い。男も女も子どももおじいさんも俳優・女優陣みんな良い。演技下手な人は1人もいない。そこが1番の魅力の映画だったような…。 商業映画というより、誰かへのメッセージ作品か、映画学部の学生(レベルとかではなく)制作の作品みたいな雰囲気が強かった。 観て、損したなーとは言えないし、かと言って笑うでも泣くでもなく、映画を観てるよりもミュージックビデオを見てる感覚に近かった気が…。でも出てる人大体みんな好きだったから良かった、斎藤工も昔より好きだ、芸人としても頑張って欲しいし、もっともっと色んな役が見たい。 実話を元にした話であり原作がある映画だから今回は仕方ないとして、次に撮るなら、絶対泣ける感動作か、めっちゃ笑えるコメディ映画にして欲しいな。 予告の作り方と、あと少しのネタバレですが映画タイトルの出し方は「ヒメアノ〜ル」とかなり似てた。「ヒメアノ〜ル」大好きだから若干期待しちゃったけど、あの予告の作り方は別にしなくて良かったよね…(まぁ予告映像は専門の会社とかが作ってるんだろうけども)。大体の映画は予告とは結構違う話に見えるようになってるとはいえど、この映画は普通の予告で良かったのでは… 映画作るのって本当に難しいんだね。
じんわりとした余韻
「笑ってはいけない」なのか!とツッコミたくなるような湿気た公民館の斎場に面食らいながらも、残された者たちの虚脱感がなんとも言えず目に焼き付く。 結婚指輪を外さずにいる神野三鈴が手摺にもたれてハイライトを吹かすシーンのために、この映画の全部と、西川美和が歌う『家族の風景』があると言っても過言ではないだろう。 たぶん『つぐない』は、まだ楽しかった新婚時代の頃に二人でよく歌った歌なんだろうなあ。 レイトショーだった映画が終わって明るくなったとき、ぽつんぽつんと座ってた客がオッサンばかりで、のっそりと立ち上がって出て行く雰囲気が、まるで葬式に参列した人たちみたいに見えて、ちょっと笑えた。そのあと、煙草にむせた神野三鈴の横顔がちらついた。
なんだかなぁ…
13年間失踪していて、突然出てくるのは良いとして、その間、結構良い人でしたと他人から評価されたとしても、あぁ良かった!って、ならないよ…。 あの後、当然のことながら、家族で400万の借金を返すんですよね? ヤクザの集金に怯えながら…。その部分を描かず、微妙に不幸ぐらいの描き方だから、父親のことを許せたりもするんだろうな…。 弟は良いとしても、兄は父親との想い出なんてないんでしょ? それともあった? だったら描かないと、あの途中放棄は理解できないわ…。初めから、俺は絶対イヤって、言うのなら理解できるけど…。 大手企業に勤めた建前? だったら、企業名の花輪もあるべきだけどそれもない。だから、建前でもなく、なんとなく来て、なんとなく嫌になったって感じなの? お母さんも、どうしたんだろうね? あえて描かず、観る人に想像させるところがテクニック? いずれにしろ、納得感はなかったかなぁ…。 泣いてる人もいたけど、ちょっと意味不明って感じだし、自分に重ねたという人もいたけど、そんなに悪い父親だったの?って、言いたくなるなぁ…。 まさに、「ちゃんと働いて欲しい」です。 ま、普通(予定調和)かな。再観はないです。
なにが面白いのかわからなかった。 芸人を本職とする人に面白いような...
なにが面白いのかわからなかった。 芸人を本職とする人に面白いようなことさせているのはなにも面白くないと思った。 監督本人が出る意味はあったのか… リリーフランキーが細くなると誰かに似てるけど誰かわからなかった
斎藤工の人を見る眼の優しさ
初監督作品
映画が好きなのが分かる。
絵割り、シナリオ、現実と笑い、音創り、拘り 伝わる。
人が好きなのが分かる。
人に対する想い、行動がいい。
葬儀、数でないこと。
好きなシーン
マジックをする時、松岡が少しだけ
体を前に動くシーン。
いい映画です。おすすめです!
愛してるから許せなかった
翌日、目がパンパンになってしまうくらい泣きはらしてしまった。
すすり泣く声と笑い声が劇場内に同時に響く面白い映画だった。
タイトルの後のがらりと変わった演出も面白い。
高橋一生さんを非常に美しく撮るなぁと感じたし、どの役者さんも自然な表情でまるで本当にそこに生きているようだった。
大嫌いな父親とのあの微妙な会話、空気感、距離感。ものすごく共感してしまった。
どんなに許せなくても、いざ目の前にしてしまうと間抜けな会話しかできないもので、すごくリアリティがあった(実話だから当然かも知れませんが)。
愛していたからこそ許せない。
しかし、許せないという感情はいつか乗り越えなくてはいけないというのも大人になると、頭のどこかでは分かっていて、許せていない、乗り越えていない自分に苦しんでしまったりする。
葬式の最後の挨拶で、兄弟はあの舌足らずな挨拶をもって一歩前に踏み出した。それにもう泣けてしまった。
子役たちもいい。
必死になってお弁当を作り、新聞配達する。
子供は自然に大人にはならない。
大人にならなくてはいけない時に大人になる。
彼らは幼い時に大人にならなくてはいけなかった。それがまた健気で、切ない。
瞳の美しさが、大人になっても変わっていないことに、また泣けた。
ダメ親父の典型のような父親かも知れないが、その瞳の美しさを残したのは、ダメ親父である父であったのもまた事実であるから。
次はどんな映画を撮るのか楽しみです。
大人に観て欲しい一本でした。
予告編がすべて
予告編を観て気になって劇場へ。 悪くない。悪ないけど、短いからか薄い。 もっとリリーフランキーの13年が知りたかったし、 高橋一生からカタルシスをもらいたかった。 実話ベースじゃ仕方がないのか。 予告編以上の期待をして出向いたら 放り出されて終わった感じだった。
テレビ深夜ドラマのよう
齊藤工は雑誌の連載読んでるので好感を持ってた。70分という短さと監督としての才はあるか?という興味。 正統的で落ち着いた導入から途中からガラッと変わる雰囲気、それで終了。中盤コメディシーンは浮いてるし感動できるほど濃いドラマはない。映画的興奮は少なめ。かなり変化球。 高橋一生、齊藤工の役者としての良さが出てたとも言いがたい。なんとも奇妙な作品。先に予告編を見てたんだけど予告以上の事が起こらなかった、というのもな…。 役者のファンならどうぞ、っていういつもの邦画どまりでしたね。 ただ、齊藤工は才能をもう少し見てみたいという気持ちです。
親父を思い出す。
日曜日の夕暮れ時。そろそろ明日の仕事がちらつき始め、 気分が重くなる憂鬱な時間。気分を紛らわすには丁度良いと思い鑑賞。 なのに追い打ちをかけるようにこんなにもさみしい気持ちにさせるなんて。 観なきゃよかったって後悔しました。良い意味で。 予告編の雰囲気からてっきり笑える映画かと思い込み、 上映時間も短いのもあって気軽に観たのがいけなかった。 ハイライトに百円ライター 兄弟 そしてキャッチボール。 もう亡くなって何年も経つ自分の親父と重ねながらいつしか観ていたのです。 私も反抗期の頃は親父が大嫌いだった。 無口で食事の時は会話もなく当時は家の中でモクモクとタバコを吸い、 休みの日は一日中テレビを観て昼間っからウイスキーを飲んではいびきをかいて寝ていた。 そんな親父でも子供の頃の楽しかった記憶は今でも覚えている。 その頃の映像が鮮明に浮かび上がっきてなんとも切なくて。 亡くなってから親父の存在感が大きいことに気づく。 突然心の中に現れる。 今の自分が当時の親父の年齢になっていることに驚き、 今になってわかるあの頃の親父の心境に同情している今日この頃。 エンディングの歌詞のように「どこにでもあるような家族の風景」なのかもしれません。いい映画でした。
結構、良い感じ☆
どうかなぁ・・と思って見にいったのですが・・ なかなか面白かったです。 やはり、高橋一生とリリーフランキーじゃなかったら、 こんなに良くなかったと思う。 前半は、型通りの暗めな展開ですが、それも見せるし、 個人的には、葬儀のシーンが弱冠しつこく感じました。 他の方もコメントされているように、佐藤二朗はうるさい。 まぁ、好みですね。 これが一作目だとしたら、これから楽しみ。 次作も また見に行こうと思っています。
音
33本目。 この作品で言いたいのは、こういう事なのかなとは何となく分かったかな。 終わり方も好き。 でもそれ以上に、音の使い方が好き。 程好い感じ。 個人的に何だけと、佐藤二郎に飽きちゃってるから、あぁまたやってるって感じでね。
じんわりあったかい優しい映画
著名人のコメントに優しい映画という評がいくつかありましたが本当にその通りでした。 前半のシリアスなシーンも後半の葬儀の場面も全編通して何故だかあったかい優しい雰囲気が流れてました。見終わったあとじんわりその余韻が続く不思議な映画でした。
視線、間合、場の空気、沈黙、圧倒的な表現で父親との距離感が伝わって...
視線、間合、場の空気、沈黙、圧倒的な表現で父親との距離感が伝わってきました。個人には、オーソドックスな表現だけで充分でした。 逆に、見せ場だろう突飛な演出が効果的だったのか?実はわからない。好みの問題かもしれません。
あれ、ちょっと笑ったしちょっと泣いてしまったのですが。 地雷覚悟で...
あれ、ちょっと笑ったしちょっと泣いてしまったのですが。 地雷覚悟で観たけど思ったより悪くなかった。 くーちゃんの出演時間一瞬なのにインパクト凄い。高橋一生は演技上手いんだなと思った。 斉藤工の主張ゴリゴリではあるけど、そんなに嫌悪感なく観れたので良かったです。
(^。^)やりすぎないところがいい!
どうかな?と思って観にいきましたが良かった。じわじわとくる感動というか理解というか、納得感がある映画だと思います。肝心なところの演技がやりすぎていないとこが好感を持てます。
例えば、ロクでもない旦那の葬式に妻が行くか?感動を狙う映画だったら参加して涙ぼろぼろ流すんでしょうがそうではなく、最後 一生が恋人が子供を宿し疲れて寝ているのを見て、感動巨編では手を握って終わるのでしょうがそうではない。家族がロクでもないオヤジをどこか懐かしく愛おしく思っているのが役者の演技を通してわかる映画です。リリーフランキーが後半遺影の中で演技していると錯覚してしまうくらい良かったです。次回作期待ですよ。
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