「しあわせの 「たまご」」blank13 Lynkeusさんの映画レビュー(感想・評価)
しあわせの 「たまご」
専門学校の夜間部で長く教えていたので、あまりに懐かしい青少年の姿に、ついつい、映画全体を高評価・・・
優秀な頭脳だが生い立ちに問題がある20歳ちょっと過ぎの青年のバッティングセンターでの生態は、まるで、当時の私の生徒を盗撮でもしてきたようにリアルだった。
長めの前髪で自分の目を隠してボソボソしゃべっていた彼ら、なぜか白いシャツに真っ白なスニーカーの彼らは、いつの間にか、可愛い嫁さんを見つけて子供もできて、ふと気がつくと、職場でもけっこう出世していたりする。
・・・彼らは、そんな将来の自分を、まだ、知らない。
今の自分が、実は「しあわせの卵」であることも、知らない。
おとなの責任についていろいろ考えさせられる70分だった。
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