「親父を思い出す。」blank13 puccinoさんの映画レビュー(感想・評価)
親父を思い出す。
日曜日の夕暮れ時。そろそろ明日の仕事がちらつき始め、
気分が重くなる憂鬱な時間。気分を紛らわすには丁度良いと思い鑑賞。
なのに追い打ちをかけるようにこんなにもさみしい気持ちにさせるなんて。
観なきゃよかったって後悔しました。良い意味で。
予告編の雰囲気からてっきり笑える映画かと思い込み、
上映時間も短いのもあって気軽に観たのがいけなかった。
ハイライトに百円ライター
兄弟
そしてキャッチボール。
もう亡くなって何年も経つ自分の親父と重ねながらいつしか観ていたのです。
私も反抗期の頃は親父が大嫌いだった。
無口で食事の時は会話もなく当時は家の中でモクモクとタバコを吸い、
休みの日は一日中テレビを観て昼間っからウイスキーを飲んではいびきをかいて寝ていた。
そんな親父でも子供の頃の楽しかった記憶は今でも覚えている。
その頃の映像が鮮明に浮かび上がっきてなんとも切なくて。
亡くなってから親父の存在感が大きいことに気づく。
突然心の中に現れる。
今の自分が当時の親父の年齢になっていることに驚き、
今になってわかるあの頃の親父の心境に同情している今日この頃。
エンディングの歌詞のように「どこにでもあるような家族の風景」なのかもしれません。いい映画でした。
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