劇場公開日 2018年4月14日

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「この決断しかなかったのか。」女は二度決断する 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5この決断しかなかったのか。

2020年7月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

とても面白かった。

獄中結婚から始まり、
数年が経ち子どもを旦那に預け友達とリフレッシュ、
何気ない日常もネオナチによるテロ後に伏線となって
効いて来て、
最初から最後まで目が離せなかった。

前半は家族を亡くした悲しみがこれでもかと言うくらい
見せ、
中盤は裁判もの。どっちに転ぶ分からない展開で
これも面白かった。
後半は二度目の決断になるのだけど、
決断と躊躇の間の主人公も苦しいけどずっと見てられる。

ネオナチで家族を失った女性の所謂鬱映画だけど、
ダイアンクルーガーの演技が素晴らしいので、ただ暗くなるだけじゃなくて、応援する気持ちにもなれる。

しかし、友だちも居て、親身になってくれる弁護士もいて
立ち直れそうな雰囲気もあるけど…のラスト。
これで良かったのかもしれないと思わせるのが
テロの恐ろしいところだと感じました。
テロは何も生まない。

奥嶋ひろまさ