「【謂れのないテロによる深い喪失感から、決然と立ち上がった一人の女性の苛烈な選択に一瞬呆然とし、切なすぎる余韻が心に沁みた作品。】」女は二度決断する NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【謂れのないテロによる深い喪失感から、決然と立ち上がった一人の女性の苛烈な選択に一瞬呆然とし、切なすぎる余韻が心に沁みた作品。】
◆原題:Aus dem Nichts どこからともなく・・ といったところか。
・突然、愛する息子と夫をネオナチの無差別爆破テロで失ったヒロイン、カティアの深い喪失感をダイアン・クルーガーが見事に演じている。
・司法の判決にも納得がいかず、最後に彼女が取った選択を責めることは、誰にも出来ない筈。
・それにしても、カティアが決断した"あの場面"は観ていて辛い。
・ダイアン・クルーガー演じるカティアの幸せな時期の表情と事件後の深い喪失感を漂わせた姿の対比が印象的であり、その演者としての力量には感服。
・狂信的なテロに対する一つの考えを提示した作品であると思う。
・邦題もとても良い。
<2018年5月2日 反権力の気風高い都市のミニシアターで鑑賞>
コメントする