「ラストが凄い」女は二度決断する Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストが凄い
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もうラストが圧倒的に凄いの。「あ!」って開いた口がしばらく塞がらなかったもん。
そこまでは冷静に振り返ると裁判映画だから、そんなに見せ場はないのね。でもダイアン・クルーガーの演技で観ちゃう。
法廷のやり取りは納得感あった。相手の弁護士は嫌な奴に見えるけど、与えられた職務を全うしてるだけなんだよね。だからちょっと「俺だって、これが良いとは思ってない」みたいな表情するしね。
法廷のやり取り観ててね「これ状況証拠しかないし、しんどいなあ」と思ったの。そこに「アリバイはあるんだ」って虚偽証言が入ってきたらもう「疑わしきは被告人の利益に」の原則で有罪判決は出せないね。やるせないけど、ここ無視しちゃうと冤罪生むから。99.9%有罪の日本より良い判決かもよ。
「これは、もう、しょうがない」って中で、でも、主人公の気持ち考えたら、そんなこと言ってられないし。「やったー、無罪だぜー!」ってネオナチを野に放ったら危険だし。それで、どうすりゃいいんだよって中でラスト来るからね。もう凄い。
でも、帰り道で冷静に考えたらね。犯人捕まえてるんだから、事件当日のアリバイは取り調べで把握するはずなんだよ。そこに「実はギリシアに居ました」って来たらさ、それ、おかしいでしょ。警察は何してたんだってなっちゃう。黙秘権行使したのかなあ。そこはちょっと気になった。
それでも、観てる間はそんなこと考えもつかない。ダイアン・クルーガーの演技にやられちゃってるからね。
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