劇場公開日 2018年4月14日

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「二度目の決断が心に刺さる」女は二度決断する とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0二度目の決断が心に刺さる

2018年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

テロリストによって家族を殺され、全てを失った女性が犯人に立ち向かっていくサスペンス

そのテロリストというのが、外国人を標的にしたネオナチで、主人公カティヤの夫がトルコ系移民だったことから、標的にされてしまう

ファティ・アキン自身がトルコ系移民の息子ということもあって、この作品はとても身近な出来事として描かれている

また、その「外国人排斥」の動きは、ドイツだけに限らず、ヨーロッパ全土に広がる動きとして描かれていた

その中で、この映画をとても印象的にしているのは、その構成
この映画は、三部構成で作られていて
家族 → 裁判所 → 海
へと舞台が移動していく

もしも、極右団体の主張が正しく、法で罰することができないとすれば
彼らが外国に行った場合、カティヤの夫と同じ立場に立たされるということではないのか…

そう思いながら、この映画の第3部を考えると、極右団体の主張がいかにバカげたことなのかが分かる

そして、なぜ、カティヤは二度目の決断することになったのか
その答えが見えてくる

人はどこで生まれ、どこで生きようとも、みな平等なのだ

カティヤの決断に
心が強く締め付けられた作品だった

とえ