顔たち、ところどころのレビュー・感想・評価
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評価点はJRさんに対するもの。
スクラップ・アンド・ビルドと
ビルト・アンド・スクラップの違いだと思う。
日本人の発想はスクラップ・アンド・ビルトだから、古い物を大事にしているようで新しい物ばかり作ろうとする。だから、古い物は特別な物だけ残そうとする。その特別な物が何であるかの基準は日々変わるのに特別な物をある時期に決めて、国家的にその基準で残そうとする。つまり『国宝』と言った考え。それに異論は無いが、例えば、廃仏毀釈の時に多くの宝がなくなってしまっていることを嘆かなければいけない。
しかし、彼の凄い所は汚い落書きの上に自分の作品を重ねようとしなかったことですかね。
このおばあちゃんはまんまと彼の才能を利用したけども。それも才能かなぁ。
巨乳のたくましいの女性が登場するが、あの日本映画『俺たちに.....』の中の『巨乳はウマシカだ』と言う偏見。ここに登場するおばあちゃんも含めて、みんな『ふくよかでたくましい』世界中の女性はほぼそんな体型だと思うけどね。寧ろ、そうじゃない方が異質だと思うけどね。勿論、個人的には痩せていても可愛いと思うけどね。世界を回って確かめて見たいものだ。ブニュエルの版権は切れているのかなぁ。一番肝心な所だけでは作品を傷つけると思うけどね。僕はあの映像が怖くて、白内障の手術を拒んで来たのに。どうにもならなくなったので、白内障の手術を受けて、あの作品はやっと見た。
トラウマは50年位続いたんだ。それが、一瞬で見せられた。まぁ、仕方ないか。
JRさんって彼女のお孫さん?それともジャン=リュック・ゴダールさんの血縁?知っている方いらしたら、教えてくれれば幸いです。調べても分からない。
斬新な試み
アニエス・バルダさん88才、遺作と言ってもいいでしょう。彼女の37歳の時の傑作「幸福」の衝撃は忘れられません。また夫君ジャック・ドゥミは三歳年下、「シェルブールの雨傘」の名監督でもあります。若かりしころのジャックの写真を海辺の遺構に貼り付けていましたね、59才で亡くなっていますから早死にです、アニエスの想いが伝わります。
グラフィックパフォーマーのJRさんは存じ上げなかったのですがバンクシーの写真版といった人なのでしょうかね、お婆ちゃん子だったようでアニエス・バルダさんへの気遣いが微笑ましいです。
豊かな自然、古びた田舎の村々など取り留めもなく巡るパフォーマンスロードムービー、肖像写真を引き伸ばして建物に貼り付けるというのも突飛、個人的にはいたずら程度にしか映りませんでしたが出会いの人々の表情を上手く捉えていて面白かったです、短いインタビューなのにその人の人生ドラマを垣間見せる手腕は流石におもえました。
ちょっと趣向は違いますが「所さんのダーツの旅」の第一村人発見のようなほっこりさも感じ興味深く鑑賞いたしました。
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